森で大雪

森に暮らして
2024/2/5 14:20 管理公社の除雪車が来てくれました。ただ駐車場の雪は自力で!

森で大雪はどのくらい?

今までの大雪をしらべてみました

このたび、先日の2月5,6日の久しぶりの大雪で、「あれ?大雪をブログに書いていなかったっけ? なんか以前書いたような気もするが」と思って、ちょっと調べてみようと思いました。
 以前にこのブログで「森で大雨」という記事を投稿しました(←クリックすると記事に飛びます)ので、大雪の記事も書いたような気になってました。
そこで、またまた今では70本ある記事を総当たりで調べてみました。
これは何度も読者の皆様にお約束した、当林住ネットの記事再構成のお約束を果たせないための、無駄な作業でした。
自分の書いた記事を探すのさえ、いちいちこんなアホなことをせざるを得ない、使いにくい(使えぬ)サイトなのです、とほほ。申し訳ありません m(_ _)m。

さて、やはり大雪の記事はところどころで書いてはいましたが、まとまったものはなかったです。
おー、そうかそれなら、新たな記事投稿のネタになるぞ!と寒い1階を避けて暖かい2階の小部屋に逃げ込んで慣れぬキーボードを打ち始めたのです。

ちょっと寄り道ですが

このキーボードは先月ご近所の先輩から譲り受けた2階でのお仕事用のLenovoのWindowsマシンに付いていたものです。
キーの間隔は広く打ちやすいのですが、バックスペースキーが細くちっちゃいのです。
私はしょっちゅう打ち間違いをしては前に戻って消すので、小さいととても使いにくい。
Deleteキーまで変なとこにあって、もーイライラします。

キー同士の間隔は広くて良いのですが、Back spaceキーがちっちゃい。押しずらいのです。
おまけとしか思えない。
Enterもやけに細い。Lenovoは何を考えとるんだろう。


でも、テーマができたので頑張ります。

しかし、やはりどうしても打ちにくい。
そこで以前Amazonでぽちった格安キーボードをつなげてみることにしました。
最近のパソコンの周辺機器(マウスやキーボードなど)は複数の本体(CPU)に接続出来るように、接続先選択ボタンが付いています。
ただ今回はその逆で、1つのPCに2つのキーボードをつなげようとしたのです。
もちろんケーブルはないのでBluetoothの無線接続です。
うまくつながればどちらのキーボードでも打てるのです。

しかし、一筋縄ではいかなかった。
ひさしぶりにWindowsの設定画面を開きました。懐かしい。
勝手にペアリングしてくれると思っていましたが、そうはいかのきんた⚪︎でした。
やはり地道に、キーボードのモデル番号TK-FBM111を調べて、ELECOMのホームページから、ペアリング方法を見つけました。
やはり、Fn と Tab の2つのキーを同時に押すとのこと。そうなんだね。やっとわかりました。
これに数時間潰して、ようやくスイスイ、バックスペースキーを押して気軽に再入力できるようになり、実に爽快です。精神衛生上極めてよろしい(ただ、かな漢字変換の確定キーの動きがせっかく慣れてきたMacと違うのでこれにはちょっとかなり困った)。

いかがでしょうか、この王道のEnter,BackSpace,Deleteキー
流石のELECOM、だてに安いだけじゃありません。
ストロークも長く、打っていて気持ちいいです。

ここまで余計な前置きが長く申し訳ありませんでした。

さあ、これで「森で大雪」の原稿を書けます。

清里の森の天候記録より

大雪はいつ、何回ぐらいあったのか?
「森で大雨」を書いた時のように、清里の森管理公社のHPの「天候記録」から探してみようと思いました。
この記録はなにかと重宝します。森の住人でなくともどなたでも見ることができます。
 (リンクはこちら💁→清里の森管理公社・天候情報 )
ここの天気と気温(最高・最低)がわかります。
「森で大雨」のときは、雨量はここには載っていなかったので残念でしたが、降雪量は載っているのです、スゴイでしょ。
2024年2月5日は雪は9時半ごろから降り始め、深夜まで降り、降雪20cm、翌6日朝方まで降って15cm、つまり35cmの積雪になったのです。今季1番の雪でした。

2024/2/6 8:39 昨日道路には2回も除雪車が来てくれたのですが、また積もっています。

(追記 2024/2/23)

2月5日の雪が根雪になってしまうかと思われましたが、ここ数日の異常な暖かさでようやく昨日すべて溶けたと思ったら、昨日は珍しい光景が見られました。

そのために、森の中はとっても幻想的な雰囲気となりました。

雨氷(うひょう」といって、上空が暖かくて降った雨が地表付近が零度以下に冷えていたため、木の枝や葉に付いたとたんに凍ったものです。
わが庭の木の枝にはすべて数ミリ透明な氷のコーティングが出来ていました。
氷ですので重量があります。
かなりの数の小枝が重さで折れて落ちていました。
幹や枝が稲穂のようにしなって地面すれすれになっているものもありました。
落ちた枝を拾ってみると氷のせいでずっしりとかなりの重さです。
ご近所の先輩は「樹氷だね」とおっしゃっていましたが、あの蔵王や八甲田の樹氷とはまったく違いますよ。
この「雨氷」という名前は今日初めて知りました。
似たようなものに「霧氷」がありますが、これは空気中の水蒸気が冷えて樹木や葉に付着したもので空気を多く含んでいるので白く、透明ではありません。

すべての枝や葉に氷のコーティングがされています。神秘的な美しさです。
残念ながら写真ではこの素晴らしい情景をお伝えできていないと思います。
(2024/2/22)

さて、驚いたのは昨日の雨氷に今日、さらに雪が降って積もってしまったことです。
ダブルパンチで相当な重量です
(わが庭のサウナテントも大変な目にあいました、なにせ氷と雪です、重い!)。
そのために森の何か所かに、重さに耐えきれず折れて落ちてしまった太い枝が見られました。
森の管理センターからも、「別荘地内の道に枝が倒れていたりして危険なため通行禁止にいたしました」、というメールが届いていました。
これはその一部です。

赤松は冬でも葉を多く残しているので、大雪には弱いです。
普通はこの程度の雪なら大丈夫なのですが、今回は昨日の雨氷ですっかり葉に氷が貼りつき重くなっていたところにこの10cmほどの雪でやられました。
(2024/2/23)

アブナイ、アブナイ
太さ20cmほどはありそうな太い枝が折れてなんとか道路の上にぶら下がっていました。
雪で足元ばかり見て歩いていると上に気が付かずに大変危険です。
これは管理センターが、今朝、巡回して危険個所をチェックしてくれているおかげで標識やコーンが設置されていたのです(別に工事中ではないですが)、とてもありがたいと思いました。
(2024/2/23 追記)

2024年1月

今年(2024年)の1月はちょろちょろと降っただけで、HPの記録では積雪量は、

3日7日13日20日
5cm0.5cm2cm5cm
まったくたいしたことはありません。


昨年2023年12月は雪の日はなし。変な年ですね。
2023年11月は18日と28日に雪がちらつきましたが、降雪量としてはともに0cmでした。

その前のシーズンは

2023年1月

10日24日27日
3cm5cm3cm
まあフツーですね

2023年2月

10日20日
30cm2cm
2月10日の大雪は下の気象庁の大雪警報と一致しています。

2023年3月

2日18日
0.5cm0.5cm
去年の3月は降っていませんでした。


HPの詳細データはここまでで、2022年以前は日別のデータはなく月ごとの平均気温だけとなり、降雪量も載っていません。
ということで、2023年2月10日が30cmの大雪ということがわかりました。
下の画像がちょうど1年前の大雪のわが山小屋です。

1年前の2023/2/10 17:06
まだ降っていました。 今年と雪の量はほぼ同じですね。やはり南岸低気圧のせいか?


さて、残念ですが、管理公社のデータはここまでで、あとはやはり気象庁にお助けいただくしかありません。

気象庁の統計より

気象庁のHPから今回のように我が北杜市に大雪警報が出た日を調べました。

このデータの出所はCPS-IIP (agora.ex.nii.ac.jp)  National Institute of Informatics
私にはよくわからない機関ですが気象庁の発表する警報などをデータベースにまとめたもののようです。

上の表は甲府気象台が北杜市に発令した大雪警報です。
警報・注意報は気象台から市町村単位で発令されます。
一番上が今年の2月5日の大雪警報です。16:05に出て、23:02に解除されています。
最近の約10年間では北杜市には9回出ています。
では実際、どれだけ降ったのか?

まさかのお粗末さまでした

なんと頼みの綱の気象庁様がまさかの記録なし!
ホームページから統計資料を探したのですが、アメダスのある大泉の観測所データでは降雪量の記録がない!!
おかしい。いろいろ探し回ってみましたが、わかったのは山梨県では積雪量の記録があるのは甲府と河口湖だけ!
なぜか。ひど〜い! お上のやることに文句は言いたくはないですが、山梨県の北海道と言われている北杜市で積雪量の観測をしていないって、なんか意識低くないですか?
過去のデータを調べて今後の防災計画建てるんじゃないですか?

どうも積雪量の計測は、観測所の平場に支柱を建ててその上から下にレーザー光を発射して、雪面に反射して戻ってくる時間を計測して調べるそうです。
時間ごとに計測した雪の深さの増加量で時間当たりの降雪量は計算するとか。
どうもこの降雪計のある観測所が、山梨では甲府気象台と河口湖観測所だけのようです。とほほです。
もしや、と思ってご近所、野辺山アメダスなら雪を測っているだろう、と調べてみましたが、残念。
長野県でもダメだったので、山梨だけが貧困なのではなかったようです。
これも日本の国力の現れでしょうか。

というわけで、参考になる積雪量の記録はありませんでした。 m(_ _)m

我が日記より

たびたびこのサイトに登場するスマホアプリの「瞬間日記」、もう10年以上続いています。
これで「大雪」で検索すると大昔の赤倉にスキーに行って大雪に降られ、車がスタックして帰れず大変な目にあったことなどが出てきますが、森に来てからは、ヒットしたのは、2023/2/10、2022/3/22、2022/2/10、2020/3/29だけでした。
それぞれ20cm〜30cm弱の積雪(だいたいの目測)。

警報の出ていた2020/1/27はまだ森に来たばかりで、コロナも日本ではまだまだ。
武漢が1月23日に封鎖になったばかりなので、私は二地域居住でかなり東京にも長く居て、北杜市が大雪警報でも関心なかったのみたいです。
その日は東京にいたので、日記には大雪のことはまったく書いていない。

記録的な大雪は10年前の2014年

森にくる以前の大雪の状況は調べる方法が分かりませんが、ただあの10年前の大雪だけは、森に長くいる人なら誰でも知っています。
「あの時は三日ほど家から出られなかった」と言っておられます。
母の通うデイサービスのベテラン利用者の方も、「あの時はあなたの背の高さほど降ったのよ」と母に話してくれたそうです。何十年に一度の大雪だったそう。
それがこちら。

大雪の状況を1面で伝える山梨日日新聞(2014/2/16)
こうしてみると新聞で報じる積雪量の数字は、正確な観測データの取れる、甲府と河口湖だけなのですね。
北杜市ではどうだったのでしょうね。森で140cmという話を聞いたことがありますが、恐ろしいですね。

上の画像は2014/2/14の観測史上最大の積雪となった様子を伝える山梨日日新聞です(当サイトの記事「初めての森の冬」より)。山梨県では凍死者など5名の死者が出ています。「平成26年豪雪」と言われています。
この年は上の大雪警報の資料のように2014年の2月8日と14日に大雪警報が出ています。

では結論は

特に結論はありませんが、あえて言うと、
森では年に1回は大雪が降りそうですね、30cm級が。
なぜかいつも2月上旬、南岸低気圧でしょうか。
それ以外は15cm〜20cmクラスは、年2、3回かな。
数十年に1度、150cmほど降るかも、あくまでも想像ですが。

林住管理人としては、雪に閉じ込められても数日は持ちこたえられるように食料(パックごはん、即席味噌汁、カップ麺、グラノーラ、オートミール、豆乳パック、レトルトカレー、サケ缶にビール)の備蓄に水のペットボトルの常備、電池はたっぷり用意しております(一部は今後の予定)。
電気が切れても、灯油と薪のストーブやカセットガスで暖をとります。
キッチンはIHなので、料理は薪かカセットガスです。
停電で困るのは、水道管凍結防止ヒーターが動かなることです、長期間になれば夜などは水をちょろちょろ出しっぱなしにするしかないです。
断水でいざとなったら前の沢の水を汲んできます。飲用にするかもしれません。

大雪による倒木被害のご報告

今日も11時過ぎから降り始めています。
細かな雪ですが、これがびっしり降り積もり、すぐ数センチ、数十センチになってしまいます。
また明日は朝から1日雪かきです。
おかげでこのところ、体の調子がいいです、足腰と背筋、腕の筋肉もついてきたようです。
シャベルもそろそろ先が割れてきた、来シーズンは買い替えかな。

さて、先日(2月22日、23日)の雨氷に着雪、翌日の強風というトリプルパンチで森の木々がかなりやられてしまいました。
この森の中での被害の一部を独自に調査しましたのでそのご報告をしたいと思います。

シラカバは春の芽吹きに向けて樹上の枝にたくさんの冬芽をつけていました。
それが雨氷をたっぷりつけて、そこに翌日の雪が付着して積もってしまいました。
写真はありませんが、その重みで弓のようにが曲がり、うなだれて10メートルもある幹がまるで稲穂のようにこうべを垂れて、地面すれすれに耐えている姿が可哀想でなりませんでした。

結局ついに力尽きて幹の途中で折れてしまたったシラカバが数多くありました。(下の写真)

左右の2本の白樺がポッキリ。なんとも残念・無念なり。
管理公社からの連絡を受け、東京電力が電線への危険個所を調べて、赤いテープを張って注意をうながしています(左の木の下)。
後日伐採するらしいです。

アカマツも被害甚大でした。
もともと大雪には弱い木で2年前の大雪でも積もった雪の重みで太い枝が折れて落ちているのは、この森のいたるところで見られました。
それが今年のトリプルパンチです。
枝ばかりでなく、太い幹の途中からポッキリ、という姿もたくさん見かけました(下の写真)。
これは、折れた部分の重量が半端ではないので非常に危険です。
人や建物、車に落ちてきたら大事故になってしまいます。
幸い、この森では人への事故や電線への事故はなかったようです(私の知る限りですが)。

太い赤松もポッキリ。怖い😱

しかし、下の写真のように、かなり危なかったと思われる事例もありました。

あわや建物に直撃!
遠くから撮影ですが、折れた幹の先がテラス部分に掛かってしまったようですが、大きな破損はないように見えました。

アカマツも幹の直径が25cmぐらいまでは今回やられていました。
幹線道路沿いのアカマツは陽当たりがいいので、枝も数多く広げ、幹も太く、被害が少なかったと思われます。
それに対して、林の中で他のカラマツやシラカバなどと競うように天に向かって背伸びして育ったアカマツはやっと手に入れた空にちょろちょろっと枝葉をつけているだけで、背は高いが幹は細く、今回の雨氷と雪にやられたようです。
あと、写真はありませんが、サクラ(ミヤマザクラだと思います)もやられていました。
もともと太い木は少なく、しかも立ち枯れしているものもあって、それらは折れていました。

強かったのは、カラマツ、モミ、ナラです。
倒れたり折れたりしたものを見たことがありません。
木質が緻密なようで、雪や風には強いのでしょう。
薪としても、シラカバは火付きは良いですが、燃え尽きるのが早く持ちが悪いのですが、ミズナラ、コナラの薪は最高です。

2月の天候(積雪)記録

なお、管理公社HPの天候記録で2月分がまとまっていますので下に掲載しました。

2月の積雪の記録がきっちりと記録されています。やはり昨年よりもずっと多いです。

おまけです。
森の偵察(散策)中に富士が見えました。うれしくてパシャリ!

2024/2/26 11

(追記 終わり)

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