初めての森の冬

Q&A
森に来て初めての冬を迎えました(2019/12/23)

「森」は寒いが大雪は少ないところでした

除雪車が来てくれます

 2019年の10月に森に来て、すぐに冬がやって来ました。
冬の清里はどんな感じか、それも愉しみです。
ご近所の先輩がいろいろ教えてくれました。

「清里の森は寒いですけど雪は多くないですよ。でも大雪はひと冬に3回ほどは降るかな、でも20cmぐらいですよ。でも6年前の大雪はひどかったです、数日は家から出られなかった。」

 その通りでした。12月22日の夜から降り始めた雪は翌日には15cmほどに積もっていました。もう一面の銀世界です。この日は早速、管理公社の除雪車が家の前の道路の除雪をしてくれました(別の大雪の日、3月29日には除雪車が夕方近くになった時もあり、その時は日中は車は出せませんでした)。

管理公社の除雪車が出動
 管理公社の除雪車が出動 (2019/12/23 11:15)

 道路から家の玄関までは私の担当となりますのでスコップでがんばらねばなりません。1時間ほどでなんとか車の幅の分だけ雪かきが完了しました。なお、その部分(自宅敷地内)の雪かきも自分では出来ない場合は、有料になりますが管理公社にお願いすることも出来ます。ご高齢の方にはありがたいと思います。
 屋根に上っての「雪下ろし」が必要になることはありませんのでご安心ください。

 「6年前の大雪」とは、私もまだ記憶に新しい平成26年(2014)2月14日からの「平成26年豪雪」と言われる全国的な豪雪被害です。
TVのニュースで、道路、鉄道が不通となり交通アクセスが完全に寸断されて山梨県が陸の孤島となったと伝えていました。
甲府で114cm、河口湖143cmと観測史上最大の積雪量を記録し、北杜市でも凍死者が出るなど多くの死傷者を出した雪害となったものでした。17日まで交通が遮断され物流がストップし、コンビニやスーパーは欠品で閉店し、ガソリンスタンドでは灯油が品切れになったりした様です。

大雪の状況を1面で伝える山梨日日新聞(2014/2/16)

山梨県は日照時間は日本一

 総務省統計局の2019年の数字では、各都道府県・県庁所在地の日照時間では2216時間で山梨県・甲府が日本一でした。別の年度でも、1位とか3位とかにランキング上位に入っています。北杜市のサンメドウズ清里スキー場も、晴天率の高さを誇っています。
 もともとは山梨県は県全体に占める山地の比率は高いのですが、日照は長く、雪は少ない地域です。北海道や北陸地方の様に雪国としての意識はないために、大雪に対する備えが、ソフト、ハードの両面で無かったことが被害が大きくなった原因と言われています。

冬タイヤでも、、、

 私の車は、前輪駆動で冬タイヤに履き替えてあるので安心と思っていましたが、なんと自分ちの目の前でスタックしてしまいました。別荘地内の道路でT字路を右に曲がって、3〜4mほど上がると我が山小屋駐車場に入るのですが、曲がり角が坂道です。そこが鬼門となりました。右折しながら登ることになり、新雪が15cmほど積もっていましたがそこでまさかのスタック。しばらくギュルギュルウィンウィンしてましたが、諦めて、家に戻ってスコップを取ってきて、タイヤの前の雪を取り除いて事なきを得ました。家の前で良かったです。3月29日のことでした。T字路を直進して上がれば何の問題もないのですが右折して上がる際は要注意です。今度は四駆車に替えようと思いました。

 中央道は、冬の2シーズンを経験しましたが、東京から長坂までの区間で冬用タイヤ規制のかかったことはありません。
 定住されているご近所の先輩は、2t近い大きな車で四駆ですが、冬でもノーマル(夏タイヤ)で走り回っています。国道も県道も別荘地内も通常の雪なら綺麗に除雪されているので大丈夫だと豪語しています。まあ、平成26年の豪雪のような場合は動かなければいいだけのことです。

最後のスキーシーズンとなりました


 さてこの最初の冬は、私のスキーの都合もあって、母とわんこは東京の自宅で過ごしました。ですから私単独での越冬、越年となりました。この2019-2020のスキーシーズンの前半はまだコロナの影響もなく、いつも通り楽しく滑りました。暮れから正月は、クラブの例会で妙高池の平、その後北海道留寿都(ルスツ)村へ。スキーから戻ったら、母を迎えて清里に帰りました。やはり雪が降った後でクリスマスの頃と同じぐらい積もっていました。また屋根のひさしからは巨大なツララが垂れ下がっていました。

西側屋根から見事に伸びたツララ (2020/1/20)

 今まで退職後は、毎年、1シーズンに30日のスキー滑走を目標にしていて、ほぼ毎年達成して、年賀状に記するのを楽しみにしていました。

ところが、2019-2020のシーズン後半は、新型コロナの感染急拡大で、高齢者中心のスキークラブメンバーはやはり怖いのでツアーは次々中止となってしまいました。

1月9日のルスツは全く問題なし、普通にスキー出来ていました。
2月の例年通りの野沢温泉も問題なしです。帰ってきて2月14日の日記にコロナの話題が上がっています。
1/23に中国武漢が都市封鎖となって、武漢からの観光客を乗せた日本のバス運転手が感染したとのニュースが報じられています。日記でも次に予定している旭川スキーツアーの心配をしています。

2月20日からは、母の反対を振り切り、旭川へスキー。この頃はバス内の乗客全員マスクだ。私もしています。ホテルの朝食時、TVニュースで北海道の感染者のニュースがあって、みんなで相談、スキー場を変更した。
その後の蔵王スキーは中止に。

3月21日クラブのスキー例会で五竜に行きましたが、この頃はかなりみんな気を遣っていました。
これが最後となりました。例年は4、5月にも滑っていましたが、もうおしまいです。

次のシーズンからはクラブのスキー行事は全て中止に。
また私個人でも、母と清里での介護もあって宿泊でのスキーは行かなくなり、2020/12/17にシャトレーズと小海リエックスに午前中、25日にサンメドウズ清里に午前中滑ったのみとなりました。
これが最後となりました。

鹿と共に暮らす

とてもかわいいですよ

 森に暮らし始めると、ここでは鹿と共生していることに気付かされます。敷地内の道路を走っていると、目の前を鹿の親子が悠然と横切って行きます。こちらも別荘地内は30km制限ですので、スピードは出ていないので、すぐに停車してびっくりしながら通り過ぎるのを待っています。母は鹿に会えて大喜びです。鹿とじっと見つめ合うと、クリっとした大きな瞳の粒に参ってしまいます。
 雪が積もると、餌探しでしょうか、群れをなして我が山小屋の前の沢を歩いています。時折立ち止まっては下を向いて何やら食べています。数えたら20匹以上の群れです。常にリーダーがすくっと首を立てて周囲を警戒しチームの安全を確認しています。その後、斜めに崖を登ってカラマツ林の中に消えて行きました。

山小屋の目の前の栗の木沢で遊ぶ鹿の群れ (2020/3/14)

困った鹿の食害

 このようにとてもかわいい鹿なのですが、庭に花や植木を育てていらっしゃる方にとっては、困ったちゃんとなっているようです。大切に育てた葉や新芽を食べられてしまうそうです。周りにネットを張ったり、ロープで囲ったりして庭に入って来られないようにしています。しかし、鹿ちゃんも、ネットを飛び越えたり、体当たりでネットを倒したり、ロープの間を潜ったりして美味しい葉っぱのあるお庭にやってきます。知恵比べ、根比べになっている様です。私の庭は雑木林で(前のオーナーさんは)何も植えていないので、柵もなくいつでもどうぞ状態ですが、美味いもののない我が庭にいるところは見たことがありません。鹿せんべいでも撒いて呼んできたいぐらいですが。

可哀想な事故も

 しかし、森の周辺の国道141号や県道28号には「鹿出没に注意」の交通標識が所々に立っています。残念なことに、車と鹿の衝突事故も実際によくあるらしいのです。

 私の知人も夜、運転していて突然飛び出して来て、急ブレーキも間に合わずドカーン。哀れですが、知人も大変です。警察に電話して、後始末。車はまさかのエアバッグ爆裂、ボンネット凹み、修理工場へ。厄年だあ、と嘆いておりました。長坂高根線の県道32号で標高は高くはないです。700m〜800mでこんなとこでも出るか?

 私も外では前後の車に合わせて走ると、別荘地内と違って50、60kmはスピードが出てしまうので、万一事故に出会わないように、特に夜はすごく用心して、ライトはハイビームにして前方と道路脇を注視して運転をしています。

 狸には出会ったことがあります。夜の広域農道で30m先の道の真ん中に座ってこちらを見ていたので、ヘッドライトに二つの目が光ってすぐわかり、速度を落としました。良かったです。

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