森に暮らして

森に暮らして
森で暮らし始めたばかりの頃、山小屋の雰囲気出てます

森の生活を始めました

 「清里の森」に暮らしている人たちは、ここのことをただ「森」と呼んでいる。
私も暮らし始めたここ「森」での様子をこれから少しずつこのサイトで紹介していきたいと思います。
 その中でこのサイトにいらした方で、林住期を迎えて自然の中で暮らしたいと思い始めている方がいらっしゃいましたら、そのさまざまな疑問にお応えしていければと思っています。コメントやお問いわせフォームでお知らせいただければ幸いです。

冬は4時をまわると部屋は暗くなり電気をつけます (2019/12/26 16:23)

引越しはしていません

 さて、2019年10月に引渡しを受けて、母とワンコの、老人、老犬とともに、自分も立派な老人ですので3老での森の山小屋暮らしを始めました。一応、二地域居住ですが、母の東京での病院通いがあるので、その日程に合わせて帰京し、ついでにいくつかの備品を持ち帰るだけという生活になりました。

 引越しという作業は全くしていません。ですので、自宅の部屋の荷物はまだそのまま、散乱しています。しかし森での山小屋暮らしに必要なものは、ほぼ間に合っています。足りないものは、今までも利用していた通販のdinosとAmazonで注文すればすぐ届きます。便利になったものです。
この清里の森の中では、クロネコのトラックが毎日元気に走り回っています。

 ということで、東京の残置荷物はほぼいらないモノ、廃棄可能とみなせます。いつか全てを廃棄処分することになるかもしれません。思ったより断捨離が簡単に出来そうに思えます。要らないものを選ぶより、必要なものを探す方が少なくて圧倒的に楽です。

 衣類は普段着類は大方、清里に持っていきましたが、あまり使いませんでした。半袖Tシャツは、数枚あれば十分で、ほとんど着ないものばかりとなりました。冬物は寒いので大量に持ち込み、森の生活で重宝しています。スキー用のヒートテックや極暖シャツは日常でも使用頻度が超高いです。ただ大きな洋服ダンスは森の家には無いので収納に苦慮しています。自宅にあるタンスはいいものなので捨てるに忍びなく、できれば森の小屋に欲しいですが、搬出運送にプロに頼んでも相当費用がかかりそうで悩んでいます。

住民票は移さずに

 もう一つ問題は、二地域居住ですので、転居はせずに自宅は東京(国立市)、森の山小屋は別荘(セカンドハウス)ということで、住民票は国立市のままです。
 これは相続の問題もあって、私と母は国立市の住所に残しておかなければいけません。
 住所は変えませんので郵便物は、依然として国立市宛に届くので、それを取りに戻るのも母の通院日になります。結構溜まっています。半分以上は見る必要のないDM類ですが。
 送付先住所の変更が可能なものは、変更手続きをしはじめました。
 電気料金も東京電力からの払込通知書が自宅に来ています。これは連絡して送付先を清里に変更しました。北杜市からは水道料金の請求書が来ます。
 山梨県からの通知や請求書関係もあって、開けてみると支払い期限が過ぎているということも。

買物はちょっと不便 

長坂まで行けば大きなスーパー

 清里には街と呼べるところはありません。行政上は「高根町」です。ご存知、清里駅前の寂しいお土産屋さん商店街はほぼ毎日シャッターが降りています。「売物件」の看板のお店も多くあります。駐在所と郵便局があります。
 一番近い「街」は長坂でしょう。
 長坂は、以前はJR長坂駅前の商店街が中心だったようですが、今は中央道の長坂インター前に、大きな複合ショッピングセンターが出来て、その周辺にホームセンターやドラッグストア、酒販店、などが集まってきました。
 我が山小屋からの距離は12.5kmで車で25分。往復でガソリン2L、ほぼ300円でしょうか。

長坂ICの真ん前にあるショッピングセンター「きららシティ」ここまで来ればなんでも揃う、もう南アルプスは目と鼻の先だ

 そのショッピングセンター「きららシティ」には薬局、化粧品、パン、お酒、書店、おもちゃ、衣料品、靴とカバン、写真、文房具、クリーニング、眼鏡、お茶、ケーキ、生花、美容院、お惣菜、ラーメン店、auショップ、ドコモショップ、銀行ATMや観光案内所などなどの店舗と大きな食品スーパー「オギノ」が入っており、ほぼワンストップでなんでも手に入ります。広い駐車場に、夏場は他県ナンバーの車がひしめき合っています。

 ホームセンターは、その隣にある「綿半(昔はJマートと言っていた)」が広くて品揃えは豊富です。田舎暮らしに必要な材木、塗料、工具などの品はほぼこちらで手に入ります。ご近所の方に言わせると値段は高めとのこと。まあ独占企業なので致し方ありません。
 須玉に行くと「コメリ」がありますが、遠いのと、木材カットをしてくれないので、利用していません。

なお、ショッピングセンターはもう一つ、有名な「ひまわり市場」というものもあります。
ここはセレブが利用するということで、マスコミの露出度が異様に高く、よくTVで取り上げられています。駐車場には他県ナンバーの高級外車がずらりと並び、お客のマダムやご亭主の服装も独特で変わっています。値段は高く、私は行きません。

百均、マック、スタバ、ユニクロはない

 残念なのは、百均が無いことです。ダイソーは須玉か韮崎に行かなければなりません。東京へ買い出しに行きます。ユニクロは更に遠く、韮崎の先の甲斐双葉まで行かないとありません。

 食料品の調達は、その長坂の「オギノ」に行くか、国道141号を長野側に上がって、川上村のスーパー「ナナーズ」(距離は同じくらいです)に行くかですが、車で5分のコンビニで済ますことも多いです。
 生鮮野菜は、大泉や野辺山あたりの何軒かの農産物直売所でも入手出来ますが、12月ー3月の冬場は閉まっています。

スタバやマック、モスバーガーはありません。赤提灯に縄のれんも見かけません。これについては私は個人的にはなんの不便も感じていません。ただ行列のできるラーメン店も無いのですが、ちょっと残念。

 コーヒーは家で飲んだり、お友達の家でいただいたりしています。お酒も量販店で購入して家飲みですから安く済みます。
 たまにはご近所の方々とビール、ワインを飲んだりです。外に出るのは車ですから、街でお酒は呑めません。
 
 観光客や別荘地の人向けの小洒落た食べ物屋、蕎麦屋、パン屋は結構いっぱいあります。値段は高め、東京と変わらないか、以上です。
 一生懸命頑張ってるお店は、美味しくてリーズナブル。移住してきた若い人が始めた割と新しいお店が多い気がしました。
 あぐらかいて気取ったお店は、味はフツーで値段は高い。選ぶのは難しいです。知ってる人の口コミが一番かも。
 いずれ私もいろいろなお店に行ってみて、おすすめのお店をこのサイトでご紹介しようと思っています。現在はまだ情報収集中です。

コンビニは近い

 一番近いコンビニは、去年出来た、清里駅前のファミマです。
 次は萌木の村前にあるセブンイレブンです。ともに車で5分。両方ともちょっとした野菜は置いてあります(キャベツ、なす、にんじん、トマト、レタス、バナナなど)。ここにはチャリ(自転車)でも行くことはできますが、帰りの上りの坂道はメッチャきついです。心臓がバクバク、太ももパンパンです。
 散歩がてらに牛乳を買いに行く人が、時々我が山小屋の前の遊歩道を歩いています。片道30分、ちょうど良いかもしれません。

車がないと無理なのか?

 やはり現状では、車が無いと二地域居住としての生活はできないかもしれません。
 一応、市内循環の市民バスもあることはあるのですが、前日の予約とかで、利便性が悪く、利用している人をあまり見かけません。長坂にある市立甲陽病院は送迎用マイクロバスが運行しており、利用されている人もいます。

 我が山小屋のご近所のご婦人は、川崎からJRで清里駅まで来られて、そこでレンタカーを借りて数日を別荘ですごされて帰られます。

 北杜市内には中央本線と小海線の2本のJRが走っていて、6つの駅もありますが、高校生の通学用がメインなのか日常生活の足としてはあまり使われていないようです。
 その代わり、道路網は充実してよく整備されています。甲州街道の国道20号と北に伸びる佐久甲州街道とも言われる国道141号に囲まれるエリアを10本以上の県道が縦横に結んでいて走りやすいです。

 普段は渋滞はあり得ませんが、県外からの車が殺到する夏のシーズンや土日は長坂インター付近の中心街はかなりの渋滞が発生しています。
 
 公共交通機関が未発達ですので、普段の買物や、病院通いには車が欠かせません。スーパーの駐車場の山梨ナンバーの軽トラには、私より大先輩のおじいちゃん、おばあちゃんが大勢乗って来ています。(注)

 ただ、これからますます私だけではなく、日本の社会全体の高齢化が進んで行くでしょう。過疎地や独居老人に対応する行政サービスはきっともっと出てくるはずです。行政としても、公共交通機関の整備には力を入れざるを得ないと思いますし、知恵を絞らなければ移住者はやって来ません。

「森」の中にも、民間の車の送迎サービスも出来ましたし、宅配サービスの充実や、リモート診療、また電動スクーターや電動アシスト自転車など車以外の安全で簡便な移動手段も、今後利用できる環境になって来るのではないかと楽観的に考えています。

デマンドバスができました

(注)<2022/9/7追記>私が来た当初は、バスはほとんど使えないと思っていましたが、最近調べてみると、意外とこれはいいかも、と考え直しました。それが北杜市のデマンドバスです。
「デマンドバス」という名は、多分「オンデマンド」(要望に応じて)という意味からではないでしょうか。買物や通院に便利なようなシステムになっています。利用者登録が必要です。

普通のバスのように、幹線道路の停留所で待っていて、乗車して、決まったコースの中を巡回するというのではなく、事前に自分の行きたい目的地(スーパー、病院、役場などがいっぱいあります)を予約して車に来てもらい、買物・通院が終わったら、そこでまた乗って自宅付近の停留所で降りる、というシステムです。従来のバスと違って、便数もまあまあで停留所の数は細かくたくさんあるので予約さえすればこれは使えると思います。
買物難民の救済に明るい光が差してきました。
 詳しくは、別記事に書いておきましたの御覧ください。→「お問合せにお答えします

生協の宅配「パルシステム」に加入しました

 そこで、長坂に毎日食料品の買物には行けませんので、原則を宅配にすることにしました。
 地域生協に申し込みました。2020年3月です。「パルシステム山梨」に電話すると、この地域の配達日は毎週金曜日とのこと。カタログが届き、そのなかの商品を申し込むと、次の金曜日に配達してくれます。
 何年か前に東京の自宅でも、利用したことがありましたが、申し込み用紙の記入や受け取りが面倒でしばらくして退会しました。

 今はネットで注文ができて非常に便利です。発注のシステムもとてもよく出来ていて、カタログもスマホやiPadのアプリから開いて、読みながら気に入った物があればポチッとオーダーすれば完了です。次週のお届けになります。いつも買う牛乳や卵などは定期お届けに登録して置けば、何も入力せずに届くようになります。
 このコロナ騒動でお客が急増して、てんてこ舞いになったと言っていました。

 ただ週に1度の配達なので肉は3日しか持たない為、週の後半には無くなります。冷凍庫は常に満杯です。葉物野菜は使い切れずに余って痛んでしまいます。この辺が献立をどうするか、いつも頭を悩ませています。

 また生協宅配を毎週の金曜日に在宅して受け取るのがややしんどいこともあります。
 帰京や旅行の予定があって、山小屋で金曜日が不在になるようであるならば、オーダーは全部ゼロにして発注しておかなければなりません。急な予定が入ってしまい、すでに発注済みなのに、金曜日に清里にいないケースが2回ありました。メールで連絡して対応方法を聞いてなんとか配達を止めてもらいました。

 普段は配達時点で、もしこちらが不在であれば配達員さんは発泡スチロールの保冷ボックスに入れて置き配してくれますので、数時間であれば問題ありません。その日のうちに帰宅して引き取れれば良いですが、何日も置いておくことはできません。

市立病院が長坂にあります

 清里駅のそばには、内科専門ですが、素敵な女医先生の「きよさと診療所」があります。近いので何かと安心です。車で5分です。先生は午後は訪問診療(往診)に出られていますので、午前中が診療時間になります。

 総合病院は、長坂に北杜市立の甲陽病院があります。大体の診療科目がありますが、耳鼻科がなくて困りました。なお北杜市立で須玉の近くにもう一つ、塩川病院があります。市立病院が2つもあるとは驚きです。これより大きな病院だと甲府か富士見に行かなくてはいけません。

北杜市立甲陽病院 さらにこの右に入院病棟があります。


 私の母が脚のむくみで甲陽病院で診察を受けたところ、エコー検査で脚部静脈血栓症とわかり、すぐに救急車で専門医のいる甲府市内の山梨県立中央病院に搬送されました。約1時間弱で着きました。
 私は埋まっていた虫歯を抜くために、富士見高原病院の口腔外科まで1時間かけて通いました。

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