はて?田舎は不便でしょうか

森に暮らして
冬はやはり寒いですが、それもいい。(2022/1/2)

不便だけど困ってはいないし、いいこといっぱいある

 3回目のお正月をここ田舎の清里の森で静かに過ごしながら考えてみました。
 他のまちでの暮らしと比べてみました(想像です)。
 まずは単純に、清里の森ではなく、北杜市でももっと南の長坂とかさらに南の白州などと比べて考えてみました。どちらも田舎ですが。
 その違いは気候と買物でしょうか。あちらでは気温は5,6度は高いと思います。標高が数百メートル下がります冬の寒さが厳しくはないと思えます。雪もあまり積もりません。

 町の商店が近くにあれば毎日の買い物にも不便はないかもしれません。
 眺望、周りの景色も富士山も大きくはっきりしますし、南アルプスも近づき、八ヶ岳も見えるかもしれません。長坂からは甲斐駒ヶ岳が非常に大きく見事に見えます。うーん、いいとこだらけに思えますね。田舎だけど便利かも・・・(確かにマクドやスタバはないけど、車で30、40分ほど出ればありつけます)

 登山漫画家の鈴木みき氏のように、甲府周辺のアパートを移住候補地にしたとすると更にもっと便利かもしれません。
 
 「とりあえず郊外移住」です。歩きやチャリでレストランやマック、縄のれんのお店にいけるならうれしいですし、車が無くても生活できます。集合住宅ならば、庭の手入れなど不要でなお便利ですね。 

 (鈴木みき氏の北杜市移住の経緯については当ブログの記事「北杜市って移住が人気?ー登山漫画家 鈴木みき氏が移住してました」<–こちらをご覧ください。

 さて、便利になりますがどうでしょうか、都会の郊外に暮らすのと同じになっちゃいますよね。
 非日常の世界ではなくなります。せっかくゴミゴミの東京を脱出したのに、いままでの暮らしの延長です。人は周りにいっぱいいます。自然はある程度ありますが、自動車やコンクリートだらけではないですか?

 若い世代、子育て中の方、まだ仕事現役世代は、これもアリかもしれません。
 取り敢えずの郊外移住です。
 更なる移住に向けての最初のステップとして。

 しかし、50代、60代の方なら、せっかく人生の林住期を暮らすのですから、思い切って今までの日常とは全く別の世界に飛び込んではどうでしょうか。
 先ほどまでの不便って、人生のベテランならばそれほど困ったことではないですよね。
オレは赤提灯なしでは生きていけない、という人は別ですが・・

 不便と引き換えに、爽やかな夏が過ごせます。ミズナラやモミジの紅葉が目を楽しませてくれます。冬の白銀の世界は格別です。下の町とは別世界となります。実に静かです。静寂の世界そのものです。そして春になれば若葉が芽吹きみごとな新緑が私たちを包んでくれます。鹿たちやシジュウカラ、ゴジュウカラ、アカゲラなどが毎日やってきます。

2021年10月、白樺が一番早く葉を落とし始めます。これから紅葉がはじまります。

 林の中のハンモックで缶ビールを抱えてする昼寝は極楽浄土の世界を体験できます。

ホント、ハンモックがこんなに気持ちいいとは思わなかった、静寂の中の極楽です。周りも最高です。ずっと寝ていたい! (2020/8/17)

都会で長く暮らして疲れたならばこの自然は絶対必要です。必ずこころがほっこり癒されます。
雪の日には、庭に動物の足跡です。鹿は2本のひずめ、肉球ですぐわかりますが、小さい足跡はリスなのか、ウサギ?タヌキ?

わたしの不便の原因は、2地域居住

 私がここの暮らしで不便と思う場合、なにも田舎だから、清里だから不便なのではなくて、二地域居住にしているための不便さなのでありました。まだ東京に自宅を残しているため住民票を清里(北杜市)に移していません。そのせいです。

 住所にまつわるいろいろな手続き関係です。俗界とはまだ縁が切れていないので、役所、金融機関などのお堅いところとのやり取りが残っています。あちらはまあセキュリティがしっかりしていてありがたいのですが、そのために不便なことも多いのです。

 今はデジタル化がようやく進み始めて、諸手続きもインターネットでできるようになりました。
私も銀行はオンラインバンキングでの利用がほとんどです。窓口に行くことはありません。

 しかし、一度こちらでネット上の操作をミスってしまい(パスワード、暗証番号ミスなど)でログインがロックがかかってしまってできないこともあります。その場合、復元、再発行などの手続きがオンラインでは出来ずに郵送になることもあります。その時の、銀行など先方からの送付先が登録住所あてになってしまい、つまり住民票の住所に届くことになります。「いや、今はコロナでそこにはいないので、清里に送ってほしい」と言ってもダメです。
これには何度も何度も痛い目にあいました。もっとデジタル化が進めば、こんなしょうもない苦労と不便はなくなるのですが非常に残念です。
請求書関係も、現住所に送られてくるので、支払期限を過ぎてしまうことも何度もあります。

<2022/2/25追記>
過日、オンラインバンキングで不始末をしてしまい、不自由を被っているので本日再起を目指して、某銀行アプリと格闘したところ、面白い体験をしました。

昨年運転免許証の更新の際に、なんか暗証番号を2つも登録させられて、それがなんだ、と思っていましたら、良かったです、番号覚えていて。印刷した小さな紙をもらったかもしれません。どこかにしまってあります、

その銀行アプリでなんちゃらの再設定の際に「本人確認をしますので、運転免許証にiPhoneを乗せてICチップを読み取らせてください」というのです。
免許証にICチップが搭載されたのは知ってましたが、それがどうした、でした。今回はちょっと驚きでした。

数字4桁の二つの暗証番号を入力して(1回目は、暗証番号1と2を逆に入力してエラー、3回ミスると無効になりますと脅されました)、iPhoneで免許証にタッチすると、今度はアプリはスマホで自撮りをせよ、と言います。

ホー、なるほどね、スマホを我が顔に近づけると、画面に丸い枠が現れて、その中に顔が入るように自分がくねくねするのです。
上手くハマるとその瞬間自動で写されます。そしてもう一枚、「ゆっくりまばたきしろ」と言われ、パッチンすると2枚目のシャッターが切られて終了です。上手く行きました。ふーん。

銀行がiPhoneを使って免許証の本人情報と顔写真を読み取って、オンラインで入力した名前、住所などの情報をチェックして、さらに自撮りさせた顔写真と免許証写真とを顔認識させて一致したら本人確認出来たという訳です。
 ・・(これって最近、確定申告のe-taxで使い始めたのかな?まだやってないけど)

免許証の読み取りは、iPhoneで駅の改札でのタッチアンドゴー(実際には非接触式なので近づけるだけでOK)と同じ仕組みです。
今回の銀行バトルでは、暗証番号を忘れていたらまたも打ち負かされていたことでしょう。良かった。


ですので、完全に移住、定住してしまえばこのような不便さは解消します。
(現住所に、郵便物の管理人を置くことでも解決できますが)
あと10年後デジタル化がもっと進めば不便はなくなります。
(ただし、デジタル難民が増えますね)

コンビニって超便利!

「現況届」生きている限り、毎年提出しなければならない。市区町村長のハンコを押して来いと言ってます。


 さて、私の生活費は年金なのですが、超高齢者の仲間入りをしたので、年金元から、あなたはまだ生きていますか?という調査が毎年はいるようになりました。
現況届」を出せというのです。
そこに役所から判をもらってこいと言います。

えー、市役所に行かなくてはダメか、と悩んでいると、住民票の提出でも良い、と書いてありました。
うーん、しめしめ、これは郵送で頼もう、と市役所のネットを見ると、なんとこれも登録住所にしか送れないとのこと。これもダメか・・・
 さらに、しかし市役所のサイトをよく見ると、下の方に「コンビニ交付」とありました。
すごい!日本の役所もようやくやってくれたかと感激です。
しかし、年末年始は休みとなっています。
これはやむなし。

 さっそく正月の役所の休み明けにファミマに突入し、コピー機兼プリンターの前に立ちました(マルチコピー機、キオスク端末というらしい)。画面の初期メニューから「行政サービス」を押しました。

 なお、ここでご注意です。この行政サービスには、住基カードかマイナンバーカードが必要です。
私は毎年確定申告をしていた関係で両方とも無駄に持っていました。
無駄にSONYのカード読み取り機も買わされて2回ぐらいしか使っていないです。

コンビニ交付で必要となるマイナンバーカード。 これからはもっと使いみちが増えるでしょう。(総務省HPより)


 ようやくマイナンバーカードの出番がきました。「証明書交付」を選び、ドキドキしながらカードを置いて(一回目は置く場所を間違えてエラーになってました)、自分の市町村を選び、いろいろ「次へ」と進みますが通信速度が遅いのか、とろとろと(不安)、しかし着実に画面が進み、途中、お約束の暗証番号入力となります。ご存じかと思いますが、マイナンバーカードの暗証番号はいくつかあり、非常にわかりにくいです。さてやっとお金を投入するとこまで行きました。200円です、役所の窓口より安い!そしてなんとそのコピー機から住民票が印刷されて出てきました。感激です!やるね!

(おまけ:テレビのCMで、柔道着姿のおっさん(オリンピアン?)が、へたなセリフを喋っていて、最初は何を話しているかよく聞き取れなかったですが(老人ですので)、昨日やっと「住民票もコンビニでとれるしね」と言っているのがわかりました。あまりインパクトのないCMなので今まで聞き流していました。これは総務省でしょうね。

 しかしこれは誰が発明したのかしら?お役所か民間か?ファミマだけでなくセブンでもローソンでも大きなコンビニならどこででもできるので、ファミマが開発したのでもない。お役所だとしたら、郵便局でも出来きるようにしたらいいのに、コンビニだと過疎地だと無いよね、郵便局なら全国津々浦々で利用できるのにね、変だな。
 しかしこのシステムがあれば最強、役所はいらないね。

出た出た出ましたネ、マイナカードトラブル (追記 2023/5/30)

ほー、開発元が判明しました。天下のF社ですね(私の同級生もいましたがとっくに退職してます)。

NHK ニュース防災 2023/5/24

しかし、お詫びするのは(慣れているんだろうから)いいでしょう、
だけどなんでシステム停止すんのか。
困る人がいっぱいいるでしょう。
たまたま私はこの時期、現況届はいらないですが、今月中に住民票がどうしても必要!という人だっているはず。
それを勝手に止めて点検って、原発じゃあるまいし。
原因もわかってないみたいだね。
子会社に任せてるって親方は気楽でいいね。
またコンプライアンス委員会か。トホホ。
社員はまたまた報告書で徹夜だね。

しかし、まだまだデジタル後進国なり(2022/2/21)

<2022/2/21追記>
(これが、デジタル先進国の韓国、中国なら、自宅でもプリントできるんじゃないでしょうかね。
 いや、そもそも保険会社が生存確認するのに、紙が必要なのを変えるべきなのです。せっかくできたデジタル庁がきちんと仕事をしなくてはいけません。

 確かに、世間では、息子や孫が亡くなったおばあちゃんの年金を何年もずっともらい続けている事件も多いです。マイナンバーカードでそれは無くなるのか?

 筆がすべった勢いで、県庁にも注文した件のお話です。
 山梨県から、清里の森の借地料を払いなさいと、「土地貸付料納入通知書」を送ってきました。
今年はちょっぴり値下がりしたらしいです。
さて裏面の納入場所を見ると、コンビニがありません。えー、どうも金額が大きいのでダメなのか? ¥215,479円です。金融機関だけです。
えー、この辺に銀行はないし、そのために東京に帰るのも馬鹿ばかしいです。

 県庁に電話して、「このコロナ禍のご時世に、銀行へ行って支払えというのは如何なものか、今の世はオンラインバンキングがあるではないか、人との接触を避けてそちらに振り込をしたい」と言うと、相談して折り返し返事します、とのことでした。割と親切な対応を感じました。

しばらくして電話があり、「今回のみの対応ですが、管理公社の口座に振り込んでいただければ、公社が県の借地料払い込みとして取り扱います」とのことになりました。良かったです。
電話口で、今後もインターネットでの送金はできないのでしょうか、と尋ねると、いやー、まだちょっと、とのこと。まだまだデジタル日本の夜明けは遠い。
 郵便局でも支払いはできたのですが、まず現金を用意しなければならないので嫌でした。)

さて、前述の登山漫画家の鈴木みき氏の著書での指摘に、第2章「田舎の家さがし」の中で、「大手コンビニはマスト」というのがありました。

もはやコンビニが担っている業務の数たるや社会のすべて

一軒でなんでもできる! しかも時間を問わず!
本当に田舎のコンビニほどありがたいものはないですよ
 (中略)
極端なハナシ 
もう大手コンビニさえあれば
多少「田舎度」を上げても大丈夫

「中年女子ひとりで移住してみました」  78-79p


私は、それまでさほど感じてはいなかったのですが、しかしこの「行政サービス」事件以来、やはり彼女の指摘は鋭いと思うようになりました。
差し迫っているときに夜でも開いてるというのはとてもありがたいことです。
役所は使いたいときはいつでも閉まっています。

私もコンビニ、お世話になっております

清里のコンビニで重宝していることは、

  • コンビニには銀行のATMもあって、預金が現金で引き出せます。但し手数料を取られます。
    私はセブンイレブンのセブン銀行端末でスマホから現金を引き出しています。銀行カードは不要ですし、私は今は月一回なら、手数料無料です。
  • 公共料金、水道料金の支払いです。2ヶ月毎で2080円、現金が必要なのがちょっと残念
    銀行引き落としは、北杜市が山梨中央銀行しかだめなようなので、あきらめました。
    (注) 2023年2月からはpaypayの請求書払いを使用しています。
     これがチョー簡単便利、家で寝ながら支払えますね。 (2023/5/30 追記)
  • 買物の支払いには現金は不要です。
    いろいろな方法を選べますが、私は3000円以下ならApple Watchのスイカ払いにします。現金は貴重ですので極力使いたくないですし、財布を取り出すのも面倒なので、腕を出すだけで支払い完了、楽ちんなり。やはりコンビニは進んでいます。まさに日本の夜明けはコンビニから!
  • 収入印紙の購入もしました。山梨県との借地契約に貼付します。郵便局も近いのですが、買い物のついでに買えるので便利
    郵便局は駐車場が狭いのがイマイチです。
  • スキー場のリフト券早割チケットをネットで申し込み、そのあとローソンのLOPPI(ロッピー)という端末で入力して、レジで支払いしチケットをもらいました。この場合、早割申込サイトがLOPPIの指定なので他のコンビニでは取り扱わないようです。
  • 野菜のちょい買い。スーパーにはまだ行かない時に、近場で不足分のちょい買いします。肉類がもっとあるといいのですが。
  • コピーも使いました。東京の自宅のプリンターは複合機ですが、山小屋のプリンターにはコピー機能はありません。
  • 山小屋のプリンターを購入するまでは、スマホの写真もプリントしましたがこれは結構面倒で手こずりました。

宅急便でも、荷物の受取や発送にもコンビニが使えて便利ですが、清里の森はいつもクロネコが走り回っているので、私はコンビニは使っていません。
将来電動原付バイクを買ったときには、自賠責の保険手続きもコンビニでできるそうです。
清里の森では、セブンイレブンとファミマが車で5分、歩いても行けます。
ローソンは車で15分の距離にあります。
清里は大丈夫です。

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