ここでみなさんにクイズです。
さて私は何をDIY(Do It Yourself) したのでしょうか?
材料費 ユースリム 直管 径150mm 20mm厚 長さ1m 税込¥2970 × 2本 送料990円
なお、同じサイズの二重煙突の価格は税込¥17600でした(これでも安いほうです)。
答えは「煙突の二重化」でした
正確には「二重化」ではなく、二重煙突と似たような性能を求めて、我が山小屋の一重煙突の改良を行ったのでした。
既存の煙突の外側に保温断熱材を巻いただけで、外側に筒はないので考えてみると二重ではないですね。まあいいでしょう、機能的にはほぼ同じことです。
最近、新しく建てられる方は、薪ストーブの煙突は二重煙突が多いようです。
しかし我が山小屋のストーブの煙突は残念ながら一重、シングル煙突です。
しかも壁から外に出しているため横引きの長さも2mほどになっているのです。
なぜ二重煙突がいいのか
ではなぜ二重煙突がいいのでしょうか。
二重煙突でも二重の筒の間が空気層のものと、その間に断熱材を充填しているものがあります。
当然二重断熱材入り煙突の方が高性能で高価です。
何が違うのか。
シングル煙突は
シングル煙突の場合は、ストーブで熱せられた空気は煙突内で上昇していきます。
そして建物外で外気によって急激に冷やされると薪の燃焼による排気ガス中のクレオソートが液状化してタールとなり煙突内壁に付着してしまいます。
このタールが掃除を怠り溜まってしまうと、最後にはこれに引火して高温で燃焼して煙道火災を起こすことにもつながるのです。
二重(断熱材入り)煙突では
二重煙突の場合は断熱材によって冷たい外気からの影響を受けにくいので、煙突内の煙の温度低下を防ぐことができます。
そのためタールや煤の付着が少なく、煙の温度も高温のため強いドラフト(上昇気流)が得られ、薪ストーブ内に空気を取り込み燃焼効率が高まるのです。
いわゆる「引き」が良くなります。
また煙突はストーブより垂直に長く(4m以上)伸びている方が排気部分との温度差が大きくドラフトは強くなります。
また水平部分はドラフトを弱めますので1m以内に収めるのが良いとされます。
室内側煙突は一重がいい
なお、煙突の室内側は二重化は意味がありません(と私は思います)。
新築の家の薪ストーブの煙突が全て二重断熱煙突になっている写真を見たことがあります。
それは強いドラフトが発生するでしょう。
しかしせっかく薪ストーブで暖められた空気が二重煙突では煙突表面温度が低いままで熱を放出することなく部屋を暖めずにそのまま屋外に排気されてしまう。もったいないです。
このような理由で、我が山小屋の一重煙突の建物外の水平部分162cmを自作二重煙突化したのでした。
煙突の径は15cm、このサイズで筒の断熱材を探した結果が、上記画像のU -SLIMです。
そして4時間にわたるDIY作業の結果が下の画像です。
我ながら上手く出来たと思っております。
あとは3箇所の継ぎ目部分にアルミテープを巻き、また筒の端の木口部分にもアルミテープで雨よけをすれば完成です(アルミテープはAmazonでポチッと中です)。
これでドラフトが強まり、ストーブの吸気が良くなり、薪の燃焼がより元気になってくれることを期待してます。
費用は格段に安く出来ました、これも自作DIYの醍醐味です。
できれば外煙突の垂直部分も二重化すればいいのですが、高所作業になり危険なので、断念。
まあ今回は一番影響の大きい水平部分の断熱保温をおこなってこの冬の成果を確認するつもりです。
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