ヒタキ科の鳥たち
ジョウビタキ
3月末頃になるとあのジョウビタキの姿が見えるようになります。
非常に特徴のある綺麗なお姿ですのですぐにわかります(オスだけですが)。

この鳥は本来は渡り鳥で「冬鳥」なのです。
遠くシベリアやチベットから秋から冬に日本にやってきて越冬し、春から夏にはまた北の国に帰っていくのです。白鳥やカモも冬鳥です。
しかしジョウビタキが近年、北国に帰らずに居残って春・夏にかけて日本で繁殖する例が増えていて、その調査をしている研究者もいるそうです。
そこで、ホホホ、我がサイトの「清里の森・野鳥図鑑」に掲載したのは皆さんご存知ですよね。
人なつっこいというか、ひとを怖がらない鳥さんのようです。
我が駐車場に立っている杭のてっぺんにもよく止まっています。
それなので、鳥類では初めて我がスマホ撮影に成功したのでブログに登場でした
(ブログ記事はこちら→「清里の森・野鳥図鑑」)。
ところがです、いつものように庭から栗の木沢に降りて遊んでいると、目の前を一羽の小鳥が。
「お、ジョウビタキだな」と思っていると、枝に止まってこちらを向きました。
きれいなよく通る声で鳴いています。
「あれっ?腹が白い!」しかも頭にあのダースベーダーのような白いヘルメットを被っていません。羽はジョウビタキの特徴ある紋付を着ていますが、白い紋の形が細長くてちょっと違うか?
やはり違いの特徴は腹が白く、喉元がオレンジです。
鳴き声もいつもの「ヒッ ヒッ ヒッ ヒッ」ではなかった。
ジョウビタキではありません。なんだろう?
林住管理人ですが、野鳥の会にも入っていないし、野鳥観察もやったことがない。
ちょっと名前からすればお恥ずかしい限りですが、まあぼちぼち勉強していきます。
素人はまずは「渡り鳥」とは
前にも書きましたが、渡り鳥ですぐに連想するのは「ギターを抱えた渡り鳥」小林旭さんですが、それは置いといて、調べないとわかりません。
ググりました。

しかし、このAIによる解説には不満があります。
冒頭の「繁殖と越冬のために、」という表現ですが、林住管理人は読んでいて「おや?」と違和感を覚えました。「なんや、皆、越冬隊員なのか?夏はどーするか?」との疑問でした。
続いて読んでいくと、やはり「越冬隊員」だけでなく、夏を過ごす渡り鳥もいるんじゃないですか。「夏鳥」です。
彼らは越冬するために日本に来るのではなく、夏に繁殖を日本で行うために来ると書いてあります。
「なんだ、それなら、
『繁殖や越冬のために』と書くべきじゃあないでしょうか?AIさんよ」
AIの解説だと「繁殖と越冬」のBOTHを日本ですると理解しちゃうぞ、まあいいか。
本題に戻ります。
渡り鳥のように海外から長距離を移動するのではなく、日本国内で季節により移動するのを「漂鳥(ひょうちょう)」というらしい。山地と平地間を移動する場合もあるとのこと。
これらに対して、移動することなく一か所に留まっている鳥を「留鳥(りゅうちょう)」と呼ぶとのことです。
漂鳥の例:
・ウグイス(夏は涼しい山地で繁殖し、冬は暖かい平地に降りる(垂直移動))
・ルリビタキ
・イカル
・ウソ
留鳥の例:
・シジュウカラなどのカラ類
・アカゲラ
・メジロ
・カワラヒワ
・ヒヨドリ
・カラスやスズメもそうです
しかし漂鳥・留鳥の分類は図鑑によって異なることも多いです
(ウグイスを留鳥としているものもありますし、ミソサザイなども両方に挙げられています)。
(「図鑑と探鳥地ガイドでまるごとわかるバードウォッチング」監修 谷口高司 JTBパブリッシング を参考にしました)
ジョウビタキじゃあないとすると
さてさてジョウビタキではないとすると?
早速部屋に戻り、ポケット野鳥図鑑(注)を取り出しました。
うーん、出てきたのは「ノビタキ」か?
喉のオレンジ、腹黒ではなく腹しろは合っています。
(注)本稿の図鑑画像は全て、新潮文庫「ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑 久保田修著」より引用しています
ノビタキか?

でももうちょっと図鑑をめくると、「キビタキ」があったぞ。
「ン?どっちだ?」
沢で見つけた時は、数メートル離れていて、細かいところは覚えていない。
どっちも似ているなぁ。
キビタキか?

うーん、わからん。
ともに夏鳥で、図鑑による分布図だとノビタキの方がかなり高度地帯(2000m前後)にいるようだが、キビタキがやや低い地帯(1000m前後)だ。
ここ清里の森1400mではどうなのか。
今度はググってAIに聞いてみました。

生息環境はどお?
見つけた場所は清里の森の栗の木沢付近、止まった場所は中程度(高さアバウト3m)の木の枝でてっぺんではなく中ほど。木々はまだ落葉していて、葉はなく冬芽がようやく緑になりかけている頃。
なので河原でもあり見通しの良い開けた場所とも言えるのでノビタキか。
しかし草原ではない、全体としては林の中でしかもここは広葉樹林ではある。ではキビタキか?
見た目は?
見た目では残念よく見ていなかったので区別はつかない。
「落ち着いたオレンジ色」だか「鮮やかなオレンジ色」などの区別はできなかったよ。
今、見つけたら、違いの特徴的な箇所、首の周りの白帯とか目の上の眉班、顎の色などに注目して観察したのであるが、その時はムリ。
うーん、わからん。
違いのもう一つが鳴き声だ
林住管理人が聞き取れたのは、「キッチョ、キッチョ、キッチョ、キッチョ」とはっきりとしたさえずり。
結構派手な声なので、初めはミソサザイかと思ったが、あちらはその後、長く「ちゅるるるルルル」と続くのでちょっと違うようだ。
鳴き声は図鑑ではムリ。
Googleさんにお願いしたけど、サントリーさんの野鳥データから聞いてみたが、これがうーん、わからん。どれも似たような違うような。
ギブアップです。
やはり、自分で撮影した画像がないと、スカスカの脳みそだけではどちらかかは判定できません。
ソーリーです。
しかし、彼らはジョウビタキのようにフレンドリーではないので、写真を撮れるかまったく自信がありませんが、それでも何かまた目撃したら、先ほどの差異に着目して観察し、<追記>したいと思います。
<あとがき>
今回の記事に出てきた鳥は皆分類上は スズメ目ヒタキ科の野鳥です。
ヒタキ(鶲)という名前の由来ですが、主にジョウビタキなどが発する「ヒッ、ヒッ」「カッ、カッ」という地鳴きが、火打石を打ち合わせる音に似ていることから「火焚き(ひたき)」と名付けられたという説が有力らしいです。
その名は古く、枕草子の「鳥は〜」に「ひたき」と出てくるらしい。
したがってジョウ・ビタキですよ、常備・焚きではありません、尉鶲。
「尉(じょう)」とはお能で老翁の面ですが、炭が燃えて白くなった意味もあって、老人の白髪を指すとも言われています。紋付も着てますし、なかなか特徴をよくとらえた名前だと思いました。
今なら白い防災ヘルメットでしょうかね。ちょっと味気ないですが。
(了)
<追記 2026/4/30>
今朝もコーヒーを片手に沢に出てぶらぶらしていると、遠くに小鳥の姿が。
「おっ、あれはひょっとして」
低木(アブラチャンかな?)の中程の枝に止まっています。
ゆっくり近づくと「ヒッ、ヒッ、ヒッ」とジョウビタキのように鳴いています。
しかし腹が白く、胸はオレンジ。
「よし、今度こそ同定するぞ」
10mほどに近づきました。
やはり嘴(クチバシ)からすぐ下がオレンジ色です、黒い部分はありません。
「そうか、キビタキだ」
遠いので、黄色いとされる目の上の眉斑は確認できませんでしたが、喉の色で充分でしょう。
喉は黒くないです。
栗の木沢での目撃情報は夏鳥のキビタキ(黄鶲)といたします。
<追記 2026/5/15>
今朝も朝からいい天気です。庭で1時間ほど観察していると、なんと栗の木に小鳥が止まりました。
楓の木の枝と行き来しています。距離は約7m、こちらを向いていますが、斜め下から見上げる格好になります。
朝の8時。朝日を浴びて白い腹が見えます。そして顔の下、首からは鮮やかなオレンジ色です。
その下、胸にかけて全体黄色です。
くちばしの下は黒くはない。
やはりキビタキです。
木に止まる前に「ルルルル」という鳴き声が聞こえたようにも思います。
スマホや単眼鏡は持っていませんでしたが、老眼となり衰えたりといえども、かつては裸眼視力1.5を70年近くキープしていた我が眼力、眉の色までは識別できませんでしたが、間違いなくキビタキです。
とても美しい鳥です。
いつか撮影して皆さんにお見せしたいです。
<追記 2026/5/16 巣か?>
今朝もいい天気です。
コーヒー片手に庭を見ていると、右手に鳥の飛ぶ影がよぎる、、、
「おっ、もしや」
ほぼ、昨日と同じ場所です。
栗の木の太めの枝のところに隠れてしまいました。
昨日からあのあたりに出没します。
もしかして、「巣」?
今日はしっかりと、古いスマホを握りしめています。
新しい(と言っても中古ですが)iPhone13に移行したので、使わなくなった古いiPhone SE2です。
「SIMなし」 と表示されていますが、電話以外では使えますし、WIFIでインターネットもOK。
拙者はNetflixにも使ってますが、今回は撮影用カメラとして頑張ってもらいます。
じっと栗の木の枝に焦点を合わせて10分ほど待ちます。
朝だとまだスマホを持つ手が寒い。
途中、おっ!と思ったらアカゲラでした。頭の赤い帽子がかわいい。
待てば海路の日和りあり、
栗の木の奥のカエデの枝に腹の白いメスが止まりました。
やっとスマホのシャッターを押しました。
それが下の画像です。
まあ、赤い矢印でお示ししましたがわかんないですよね。
自分で撮っても、後で見ると、あれっ?どこにいたんだっけ?ということになります。
スマホ撮影の限界ですね。
以前に我がブログで書きましたが、◯ a no nさんのPowerShot Zoomがあればなあ、と思いました。
もう4、5年前の製品なのですが、製品コンセプトは素晴らしいんですが、性能的にイマイチ物足りず、その割に高い、(たぶんあまり売れずに)で、製造中止になったらしい。後継の新しいモデルは発売されず、、、、
単眼鏡で探していて発見したらズームでオートフォーカス、光学12倍でシャッターを切れる、あるいはvideoで撮れる、なんていうのがあったらなぁ。お値段は3万まで。

肉眼では、この画像よりはもう少しまともに見えました。地味なお腹の白いキビタキのメスちゃんだと思います。前後して胸の黄色いオスもすぐ近くにいました。つがいでしょうか。
栗の木の枝に何回か止まって、こちらからは姿が見えなくなることがあるので、ひょっとして巣作り?
かもしれません。🎵「恋の季節」なんでしょう(ピンキーとキラーズ)。
(ジョウビタキのおまけです) (2026/4/30)
ジョウビタキは今ではこの清里の森ではどこでも見られます。
よほどここの自然環境が気に入られたのでしょうか。
昨日も、管理センターの近くで30人ほどでお花見をしていたところ、彼が満開のフジザクラのそばにやってきました。人間がガヤガヤと弁当食べたり、お酒を飲んだりしているのに平気です。


(追記 了)



コメント