いよいよ現地に

現地下見に行く 1-別荘・物件探し
甲斐大泉の別荘地に向かうオフロード

賽は投げられた

 ネットでGoogle検索していると逆にSUUMOなどいろんなところからオススメ物件紹介のメールが届きます。その中で、価格的にも1000万円以下で手の届く範囲のログハウスを探していました。2019年4月9日、ついに意を決してその中の一つ「大泉高原土地」さんにメールで現地に行くので見せて欲しいと連絡してしまったのです。

 物件は先日訪れた甲斐大泉の先輩の廃屋別荘のすぐ近くですが、泉郷とは別の別荘地の南の端にある区画です。距離的には申し分はありませんし、価格的にもOKなログハウスでした。
 ついに賽は投げられました。

4月22日、社長さんが現地に案内してくれました。

 国立・府中インターより長坂まで123km3320円、長坂からは20分弱、小海線甲斐大泉駅から北上してすぐでした。駅より徒歩でも可能な距離です。小淵沢からは二つ目、清里は次の駅です。

「大泉高原土地」の立派なオフィスで待ち合わせたのち、お店の車で案内していただく。ワクワクドキドキだ。2,3分走って、メインの舗装道路を左にはいると、かなりのアップダウンがある未舗装道路。車高の低い車は腹をこするかもしれない。
林の中に入っていくと別荘地の雰囲気となる。

 地元の開発業者によるやや小規模な別荘地です。周りにはどんな家が建っているのか興味津々です。5分ほど走って目的の家に到着。その付近手前で短いが激坂を下りました。後で社長さんに聞くと「雪が降ったらあの坂は四駆でないと登れません」。

立派なログハウス

 さて、目的のログハウスです。前の道路は舗装されていて道路と駐車場は平坦。そこからウッドデッキに回り込むと南向きに玄関です。
社長さんに鍵を開けていただき中へ。
ログハウスのせいか、玄関ドアを開けるとすぐにフローリングのリビングになります。靴箱は横の壁際に置いてあります。
今は不在ですがオーナーさんが使用されているので生活感がタップリ。カーテンがピンクの花柄なので女性と分かります。ケージが置いてあるので、ペット(猫ちゃん?)もいるようです。
71平米ですが十分な広さです。豪華さはありませんが、程度も良好です。2階のロフトも広くて使いやすそう。吹き抜けの部分も気持ちが良さそう。

マシンカットの丸ログでカントリー感がいいです。外壁は塗り替えてはないようですが傷んでいる様子はありません。普通は数年ごとに塗り替えた方が良いと言われていますが。

ここのウリはもう一つ、薪ストーブ。バーモントキャスティング社製の立派なもの。うーん、欲しい。

 ウッドデッキからは前が開けているが庭の傾斜はかなり急勾配。森と空は見えるが、残念ながら山は見えず。傾斜地だが基礎のコンクリートはしっかりしています。社長さんの説明だと庭の先は地元の方の別の地所で開発の予定はなくこの先もずっと森のまま、なのでこの物件の庭は狭いが前方は全て自分ちのようなものです、とのことでした。ただウッドデッキの左手からはすぐお隣さんの屋根に手が届きそう。かなりくっついています。

近くのゴミ置き小屋も見せてもらいました。週一回別荘地管理者が回収してくれるとのことですが、戸を開けてみると1か月以上もそのままのような錆びた空き缶の山、ちょっとこれは如何なものか。なお、生ごみや燃えるごみの収集はなく、住人各自で処分とのことでした。これもちょっとキツイ。

土砂災害警戒区域(イエローゾーン)です

 さてこれは事前に分かっていたことですが、ここは土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に入ります。あの激坂の傾斜角度が引っかかっているのかも知れません。社長さんは、何年か前にこのちょっと上の沢で水があふれたことがあります、ここまでは来ませんでしたが、と正直に話してくれました。

 30分ほどで会社に戻り、社長さんにお礼を言って帰路につきました。帰り際にご近所の年配のご夫婦が庭の手入れをされていてご挨拶いたしました。「あの人は来るのかしらねえ」などと話されたのかもしれません。

今回は・・・

 帰宅後、考えて見ました。
まず敷地が狭い。東京の自宅とほぼ同じ、庭がいくら借景が出来ると言っても猫の額では林住という感じがない。隣家が近すぎてプライベート感、非日常感がない。

ゴミ置場を見ても別荘地管理会社があまり信用できない。
生ゴミを収集しないというのは通年利用するにはツライです。
激坂が今の車では冬が無理。雪のあの坂道は登れそうもない。四駆に買替えは今は予算上苦しい。

イエローゾーンもやはり出来れば避けたい。土砂災害警戒区域は都道府県知事が指定しますが、国交省HPによれば「土砂災害が発生した場合は、住民の生命または身体に危害が生ずる恐れがあると認められる土地の区域」と言う恐ろしい表現になっています。ただ実際には特別な建築規制はなく、不動産業者が、その旨を重要事項説明書に記載交付義務づけというレベル。これが土砂災害特別警戒区域」(レッドゾーン)になると、開発が許可制になったり建築物の構造規制などもあってかなり厳しいものとなります。

 今回の下見した物件近辺部分を参考までに下に表示してあります。詳しくみたい場合はこちらの北杜市HPのハザードマップをクリックしてください。全体が見られます。

北杜市ハザードマップ(部分)
黄色の線の内側が土砂災害警戒区域(イエローゾーン)で、赤い塗り潰し部分が土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)となります。

 ということで、丸ログと薪ストーブの雰囲気はとても良かったのですが、以上のマイナスポイントが大きいので、仲介してくれた社長さんに先方に大幅値引きをお願いしてみました。
 その後、しばらく連絡がありません。社長さんに聞くと、先方はちょっと渋っている感じですね、とのことでした。こちらもやはりマイナスポイントが引っかかります。先方からは返事が来ないまま、5月20日、社長さんにこちらから残念ですが、と断りのご連絡をいたしました。
社長さんはとても良い方で、親切に説明してくださり好印象でしたが、肝心の先方オーナーさんが値下げを渋られているのでこれは致し方ありません。

コメント