新年いいお天気が続き外遊びができてうれしいので、その勢いを借りてついに煙突の二重化を完成させました。
ただ前から気にはなっていたのですが、煙突の「二重化」はやっぱりおかしい。
二重煙突に憧れておなじような効果(強いドラフトによる燃焼効率の向上)を目指して改良したわけですが、本来の二重煙突のように煙突そのものは二重にはなっておりません。
ただ一重の煙突に断熱材を巻いただけです。
さらにその外側に金属製の円筒カバーをかぶせれば「二重煙突」と言えるかと思いますが、そこまではやっていません。
煙突断熱カバー化
というわけで、今後は表現を改めまして「煙突の断熱カバー化」と呼ぶことにしました。
あまりしっくりはしませんがほかに思いつく言葉がでてきませんので。
さて、昨年に意を決し薪ストーブの屋外の水平部分について断熱化を行いました
(なんで断熱化するの?
その記事をまだ読んでない方はこちらへ💁→「DIY続けました」(2024/11/1投稿))
その後、何回か薪ストーブを焚きましたが、イマイチその効果がはっきりとはわかりません。
窓の内窓化と同じですね、トホホ。
煙突の「引き」が良くなったかなぁ?
いままでとほぼ同じような感じです。
目立ってガンガン燃えてくれるという感じではありません。残念ながら。
余った部材を利用できないか
ベランダに出るたびに目に入るのは、水平部分の当時の表現で「二重化」した際、余ったユースリム(断熱材)です。処分できずにまだその辺にゴロンと転がっています。
なんかもったいない。
ホイと上を見上げて煙突を見ると、水平部分から直角に上に伸びている部分のL字型が余った断熱材のサイズでカバーできるかもしれないと気が付きました。
捨てるしかないと思っていたものが有効利用できる、これは吉幾三(よしイクゾー)だ。
そこでさっそく脚立を用意して作業に取り掛かりました。
今年(2025年)1月7日のことです。
見事に「勿体無い」精神でやりました
30cmほどの余った断熱材を煙突に巻き付けるのですが水平部分との接続部分に手こずりました。
円筒が交わっている形状をどのようにカットすればいいのかよく分かりませんでした。
最初単純にまあるく切り込みを入れてみましたが、当ててみるとどうも違う。
多分薄い紙を実際に当ててみて線を引いてみれば良かったのでしょう。
何度も少しずつカッターで削りながらなんとか2時間でできました。
厚いゴムびきの手袋をしての作業でしたが、テープを使う時には外さざるを得ません。手が悴(かじか)む。
これでまた少し前進したかな。
効果は出るのか?
ついでに中を拝見
作業の前に、せっかくなので煙突の内部を見てみようと思い、垂直部分の底蓋(エンドキャップ)を開けてみました。
😣あちゃー!
十分注意しながら開けたのですが、失敗しました。
底にしっかり溜まっていた煤(スス)ゴミが外に飛び散ってしまいました。
ぎょえー!
この黒いパンケーキのようなものは底蓋に乗った煤(すす)の塊です。雨水を含んでいるのでじっとりと重いです。
蓋を開ける際にだいぶ外に散らばってしまったので実際にはもっと分厚かったと思われます。
おやおや、すると中はもっと悲惨かいな?と思い、暗くて見えないのでスマホで撮影してみました。
画像の右側は煙突垂直部分で、右上には煙排出部分の煙突トップからわずかに差し込む光が丸く見えています。
垂直部分内部は黒くはなっていますが内壁が煤で盛り上がっているようには見えません。
左側の円筒は建物から水平に伸びている部分です。
ここで直角に上に曲がり煙が上昇していきます。
灰色の金属部分が見えていて煤がついていないように見えます。いい状態です。
念の為に再度見直して
しかしもう一度水平部分内部を撮影してみると
上の画像では隠れていた円筒部分の下側には煤の細かい粒が砂利のように堆積していました。
うーん、まあ仕方ないか。
この部分の煤はサラサラ乾いた状態なので、煙突掃除のブラシで押し出せばすぐきれいになりそうです。
しかし、ブラシは屋内の薪ストーブから差し込まなければならないです。
屋内側でも煙突は直角に曲がっていますのでブラシがスムーズに入ってくれません。
前回の煙突掃除は2022/10/15から26に行っています(初めての煙突掃除ですが、その時の様子はまた別途お伝えする予定です)が、やはりそこのところでかなり手こずった記憶があります。
まあ今シーズンが終わったら、掃除をしよう、ということで今回は特に何もせずにまた蓋をしました。
いよいよ最終章に
余った部材で煙突断熱カバーを少し延長したところ、ムラムラとやる気が湧いてきました。
そう、あの垂直部分のカバーをもっと伸ばすべぇ!
前からその気持ちはあったのですが、脚立に上っての高所作業が怖くて断念していたものです。
そうだ、ベランダの屋根だ!
どうやって屋根に登るか?
そうだ、2階のベランダから降りれるぞ!
普段は腰がチョー重い林住管理人なのですが、何かの拍子にスイッチが入ると突然始動します。
翌1月8日、Yahooで断熱材1mをポチりました。
前回と同じものを探したのですがなぜか見当たらず、やむなく別物を。500円ほど高いです。
ベランダの屋根に上がりました
さて、ポチった断熱材(セラカバー)が届きました。
ベランダは昨年念願叶って出来上がったもので、クリアのポリカーボネイト板が貼ってあります。
業者さんが、「積もった雪の重さを考えると3mmでは薄い、5mmにしないといけません」、とおっしゃり、泣く泣く高価な5mmを貼ってもらいました。
しかし45kgの拙者が乗ったら割れるでしょうね、大丈夫ではないよね。
強度はガラスの何倍も硬いと言われていますが。
(その2024年6月の工事の記事はこちらです→「大規模修繕フォトストーリー 余録」)
そこでまた余り物活用です。
以前、木工作業にワークベンチを自作しようと丸鋸切断用にスタイロフォーム(下の画像の青い厚板、チョー軽い)を買ってありました。
肝心のワークベンチはまだ未完のまま、相変わらずの中途半端です。
そうだ、スタイロフォーム(Dupont社製)を屋根に敷いて、私はその上に乗ればいいのだ。
体重は分散して、ポリカは耐えられるはず。
1月12日ベランダ屋根に上がりました。
2階の部屋のベランダより1階の屋根にスタイロフォームを敷いて降ります。
恐る恐る足を置いてみますと、スタイロフォームがわずかに凹みます。
材質は感触として発泡スチロールとほぼ同じです。
「ちょっとやばいな」
そうだ、その上に合板を敷いてしまえ!
ホホホ、4年前にしこたま仕入れた、腐ったウッドデッキのカバーに使っていた合板は、まだ何枚か残っています。
合板を乗せてその上に立ってみると安定感もあり、恐怖心も薄れ、good!
屋根の上、合板に乗って作業完了しました
いい塩梅にベランダ屋根と煙突の位置関係がピッタリ。
多少の恐怖感はありましたが、頭上には大屋根のひさしがあって、そこにも手をかける事ができたので安全に作業することができました。
今回は1mの断熱材を巻き付けるだけ、細かい造作も1カ所支持金具の部分を避けるだけです。
ここからの作業は順調に進みました。
断熱材はテープで止めるだけ、非常に効率良く作業ができるように作られています。
最後にアルミテープで端の部分の雨避けをしておしまい。
完成図
昨年11月から1月7日と12日にかけての一連の煙突改良工事はこれにて完了です。大満足。
これだけの部分(3m)を断熱化できたので、それから2日間薪ストーブを焚きましたが、煙突からの引きがすごくいい感じです。
薪を追加投入する度にストーブの扉を開けますが、その時に煙の外への流出がほとんど(たまにあるのですが)ありません。
以前は結構煙がストーブの外に出て部屋中が煙たくなることも多かったです。
また憧れだった、太い薪を一本くべて、それがちろちろと小さな炎を出して静かに燃えているシーンもたまに見られました。
これで我が薪ストーブの二重化、もとい、断熱化改良DIY工事は終了といたします。
ご清聴、もとい、ご視聴まこちょにありがとうござんした。
(了)
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