サウナ人間として実験せざるを得ませんでした
サウナ歴50年です
今のサウナブームを苦々しく思っておりました。
TVでは芸能人がチャラチャラ出おって、Youtubeでもなんやらやっているようです。
小生は、なにを隠そう、真面目な浪人生時代、田舎もんの私がチョー文化人の友人に連れられて、渋谷の駅前ビル(トーホー会館だっけ?)にあったサウナに行ったのが、そもそもでした。
それから、数度、予備校の帰り?(サボって?)に二人で一緒に行きました。懐かしいなあ。
サウナの後にジローでケーキとコーヒーとか飲んじゃったなぁ。
彼は私のサウナの恩人です。
すでにこの時に、サウナに入った後は、喉がハッカのようなスースーするいい感じを覚えてしまったのです。初期の中毒症状です。
(注記 この上気道のスースー感は、新型コロナオミクロン株の症状に似ている?というか、その症状の改善に効果があるとか、あるいは予防効果もあるのではないかと、私は思っています。私は未だにコロナにかかっていません。お盆休みのせいで周囲には陽性者がゴロゴロ出始めました。ほとんどが東京関連者ですが)
ここ(浪人時代)でサウナ開眼したわけですが、ではサラリーマン時代どうしていたかというと、うん、そうかフツーでした。時代は、おーっ、モーレツ! 企業戦士、24時間戦っていましたので、毎週サウナなんか行けませんでしたね。会社の社員旅行で、温泉旅館の風呂にサウナがついていたらしめしめと何回も入っていたぐらいでしょうか。
初のロウリュ体験
ただ、一度だけ、学生時代の友人達と後楽園のサウナに行ったのですが、さすがに大きくて、大人数で入れるのですが、なんとそこで人生初のロウリュ体験しました。
何やら時間になると周りの連中が皆立ち上がって騒ぎ始めます。
すると若いにいちゃんが入ってきて、みんな、ヤンヤヤンヤです。
おもむろに水をジャワーとばら撒き、大きなタオルを、踊りながらピザ焼き職人のようの広げてくるくる回すのです。すると熱風がヴァーっと我々の顔や胸にかかってきました。
アチチっ、なに?この熱さは!周りでも騒いでディスコ状態で盛り上がり、数分で終了。元の静けさに戻りました。強烈な印象でした。
もう10数年前でしょうか、もちろん、ロウリュ(フィンランド語だそうです、ロウリュウとも)なんて言葉は知りません。最初で最後のロウリュ体験でした。
(うんちく・・・どうもタオルで熱風を送るパフォーマンスは、ロウリュではなくアウフグースというドイツの風習のようです。ロウリュはサウナストーンにかけた水から発生する蒸気を指すようです。
また、アウフグースをするスタッフを熱波師とも呼ぶそうな、いい名前ですね)
退職後はジムで
退職して自由人になると、スポーツジム(ルネサンス)に入り、ラッキー!サウナがあったので、これで週に何回でも入れました。2箇所に通っていたのですが、1箇所は、午前中11時頃に行くとまだ温度が80度ほどで、あったまっていないことがあったので、困りますと「ご意見箱」に投書しましたが、その後も何回かありました。ダメな施設でした。
残念なのは2箇所とも水風呂がないことです。1箇所は、冷水シャワーブースがあって、ボタンを押すと30秒ほど冷水ミストシャワーが出てくるのですが、水風呂の爽快感は味わえません。見ていると、サウナ後に利用している人は少なかったです。
清里では天女の湯で
そして清里の森に来て、2年経ち、コロナは依然として治らず、我が国政府は何も手が出せず国民に手洗いとマスクを指示するだけなので、人口密集都市東京は危険です。
北杜市定住に徐々にスタンスを移し始めています。
去年(2021/4)に、高根のコートでテニススクールに入会しました。
今年に入り、母もこちらのデイサービスを利用することになり、5月から大泉の施設に週2回通うようになりました。
すると、その日私は半日フリーです。そこで、テニススクールと同じ会社がやっているジムに通おうと思い調べてみました。それが『アクアリゾート清里』の「清里健康倶楽部」です。
しかし、やはりここもコロナのせいで、いろいろ中止・閉鎖・休業の嵐です。
パンフレットをもらい、調べて見ると、どうも経営母体がはっきりしないのです。
施設自体は、県営丘の公園内にあって、どうも県から委託されて運営しているようですが、パンフにはどこにも運営の法人名が記載されていないのです。これっておかしくないですか?
まあ、しかし田舎のことですから、もうテニススクールのスタッフの方とも顔馴染みになってしまったので、堅いことは言わず、健康倶楽部に入会しました。
しかし、実際に見学してみると、施設内でジムとしてはコロナのせいもあって全く利用できませんでした。もとよりマシンも数台しかないお粗末なもので、スタジオもなんか旅館の宴会場チックの侘しいものでした。
しかし、プールは大きく立派、見事なものです。(きっと昔は)荘厳な、豪勢な感じだったと思われます。
残念ながら、今は老朽化して壁は黒くカビ?て汚れています。
しかし、更にいいのは、これも立派な温泉とサウナがあるのです。
『天女の湯』です。規模は小ぶりですが、とても良く作られています。プールのように古さは感じさせません。会員はいつでも利用できます。
内風呂と露天風呂にサウナ、水風呂があります。露天風呂はまさに林に囲まれた丘の上という感じです。5、6月は西洋シャクナゲが見事です。
洗い場のカランは14箇所です。
サウナは小さいので、入って6人ぐらい? 今はコロナ感染防止のため、同時に2人までの入場制限中。
しかし、ほとんどいつでも入れます。
温泉は平日はガラガラで日曜は、ゴルフやオートキャンプに来たお客で混んでいますが、それも夏のシーズンだけです。
ここのサウナと水風呂、露天風呂でいつもリフレッシュさせてもらっています。
「フー、まさに極楽だぁ」
ついにテントサウナに手を出してしまった
なんでテントサウナなのか?
プールに天女の湯はいつでも行けるのですが、母をデイサービスに送り出した後の週2回にしています。
それでも毎週2回はサウナに入っているのに、更にテントサウナか?と、確かにご指摘を受けそうです。
なんでテントサウナに入るのか? うーん、そう言われてしまうと、返答に窮します。
どうも自分の気持ちを考えてみると、どうもサウナそのものより、その後の水風呂を、我が山小屋前の栗の木沢でやりたい、というのが本心なのではないか?と思えるようになったのです。
自分がしたいのは、サウナに入ることではなく、ここ清里の森の栗の木沢でサウナに入りたいのです。
当初は露天風呂でした
サウナは浪人時代からですが、実は会社員になって、友人に連れられて山に登り、そこで初めて山の中の露天風呂に入りました。これでもう露天風呂友の会会員になってしまいました。
それ以降、その山の仲間たちとの夏の山行と露天風呂が年一回の楽しみとなりました。
なので、ここ清里にログハウスを求めたからには、なんとしても露天風呂を作りたいと考えていました。
自然の中でゆったり風呂に入りたいのです。当然自作するのでできるものはたかが知れていますが、それでもなんとかできないかといろいろ調べていました。
もちろん庭に穴を掘って岩で囲んで、なんて大それたものは考えてません。
要は浴槽とお湯を簡単に用意できれば、そこが露天風呂です。
一番手軽なビニールプールのようなモノも検討しました。それをウッドデッキに置いて、お湯を張れば一応露天風呂にはなります。
お湯の給湯方法も検討しました。最有力候補に残ったのが耐火煉瓦によるロケットストーブです。
ストーブ内部に銅管のパイプを這わせて水を温めます。
もう少しで、耐火煉瓦をAmazonでポチッとするところまで来ていましたが、送料が理不尽に高いので躊躇していたのです。
テントサウナが登場です
そんな中で、今のサウナブームがやってきました。
ふーんと思っていましたが、今までは木製のサウナ小屋を自作するとか、自作キットが販売されているとかを見ていました。やはり輸入物の大きな樽型のサウナ小屋なんか、かっこいいよね、なんて思っていました。しかし金額が手が出ません。2桁違います。
小屋を作ると何年かかるか死ぬまでに出来上がるのか?
ところが、今年になって、テントでサウナができるんだ、と知りました。驚きです。
ちょっと前のキャンプブームで、テント内に薪ストーブを持ち込んで暖を取るという馬鹿者たちが色々投稿していました。ボーイスカウトの先達(オールドスカウターです)としては、テント内で火を焚くなど言語道断、愚の骨頂、何を考えとるんじゃと内心憤っておりました。
しかし、Amazonで写真をみると、ほほーっ、なんか大丈夫かもね。大きいし。煙突高いし、川沿いに張って、ザブンなんていいかもと次第に我が身も毒されてきました。
Amazonでの取り扱い開始日をみると今年の4月以降のものが大半です。稀に2020/9頃からの老舗(?)の製品もありますが、ロシア製?かも、値段もそこそこ高い。
悩んだ末にポチッと
こうなると、ずっと考えていた露天風呂設置の方針を転換してもいいかも、と考えました。
我が山小屋の庭にサウナテントを立てれば、もうそこは露天風呂と言ってもいい。
浴槽製作とお湯の供給問題もこれでクリアできます。
水浴も栗の木沢だ!
お値段もテントと薪ストーブセットで10万前後、露天風呂用に木で浴槽を作る時間と手間を考えると高くはないかも。
悩んでいると、さらにストーブなしのテントだけの商品も出てきました。
これは安いぞ、3万円ほど。格安です。手が出る金額です。
ついにAmazonでポチッとしちゃいました。
ストーブは、我が山小屋のウッドデッキに雨ざらしで放置していたホンマのクッキングストーブを流用することにしました。
サウナストーンは沢から拾いました。
あと購入したのは、煙突の延長管4本と、温度計、一酸化炭素チェッカーですね。
アロマとサウナハットは止めました。
実はサウナテント選びは相当迷いました。ユーザーレビューもまだまだ少なく、どれも多くて4、5件しかありません。
ロシア製はこのウクライナ戦争時、輸入したくありません。
従ってほぼ皆中華製となります。
(サウナテント選びの詳細については、
→こちらの記事に掲載しました「2年目のテントサウナ」)
いよいよ設営に取り掛かりました
ポチッとして届いたのは今月8月19日、しかしこの頃忙しくて、玄関横に届けられたまま2日間放置していました。天候も不順で、本当に梅雨は終わったのか、と思わせるような雨続きです。
やっと22日に開梱です。結構重い、14kgとあったかな。
テント袋が段ボールの梱包箱にぎゅうぎゅうパンパンに詰められていたので取り出すのに一苦労しました。
さて袋から取り出して色を確認です。
中華製だと結構いい加減で、真っ黒いやつが送られてきたかもしれません。
同じメーカーの製品で2つのモデルがあって、私は白い色を選びました。内部が黒のタイプもあるのですが、中が真っ暗は嫌なので白にしました。内部が黒なら、他社の五千円安い製品もあったのですが、あえて高い白にしました。中には、中が黒で暗い方が集中できる、なんていう人もいますが。
良かった、白でした。
ポップアップテントで簡単なはず
さて、ポップアップで簡単に設営できるはずですが、どこを引っ張ればいいのか、簡単な説明書は同梱されていました。しかし簡単すぎてわかりません。
ようやく1ヶ所を引っ張ると6面体のうちの1面が拡がりました。
私は小柄なので、テントを踏まないように手を伸ばして引っ張るのがきついです。
次の1面を広げるのにも難儀しましたが、なんとかポンと拡げることができると、そこからはだんだん要領がわかってきて、格闘すること30分でようやく完成しました。
床の部分は何も無いので、拡げる面は合計5面、それぞれの中心に引っ張る持ち手がついています。やはり天井部分から拡げればいいのかな?まだわかりません。
一度できれば、2回目は10分ほどでできるかも。うまくできていますね、耐久性はまだわかりませんが。
内部は広く、高さも十分です。2mあると書いてあったです。
一応準備はできたのですが、火入れ式はその日はやらず、また後日としました。
というのは、このサウナテントは我が山小屋では常設として、しばらくはずっと設置しっぱなしにします。
テントだけならまあ簡単に畳めそうですが、ストーブ、煙突が厄介です。出したり、しまったりは、やりたくありません。
ですので、秋まではずっと立てっぱなしにするつもりで、それには雨よけが必要です。
雨対策をまず先に
最近の雨続きで、このテントは防水ではないのでどうしようかと考えていました。
そこで、以前に設置していたタープを思い出し、それでカバーしようかとも思いましたが、それでは高さが足りません。
とりあえず、倉庫にあった虎ロープと予備のブルーシートを引っ張り出し、庭のハウチワカエデの枝の高いところにロープを通して、ブルーシートをかけてテントを覆いました。応急処置です。
火入れ式決行
翌日はまたもやあいにくの空模様、やっと24日水曜日です、実証実験1回目実施しました。
2022/8/24 薪など準備してから、13:45着火しました。
テント内温度は、スタート時 25度です
13:55 10分経過 40度
14:06 21分経過 75度
14:10 25分経過 90度 成功です!
テント内はストーブ着火後、30分以内に90度まで上昇しました!
火入れ後は、薪をくべたりして温度上昇をチェックしました。
90度までいけばもうOKです。
やっとテントサウナ初体験です
自分も、海パンにサンダルでテント内に入りました。
その前の着衣で薪をくべたりしている段階で、すでに汗をかいておりました。
椅子に腰を下ろしてホッと一息。椅子の背もたれが熱い〜!背中がアチチッ!です。
これは考えねばなりません。大きなバスタオルを掛けておこう。
また椅子のパイプ部分も高熱です。触ると火傷しそう、危ないですね。
自分が裸になると、急に薪ストーブが危険に感じました。絶対に触れないようにしなければ。
これは後で、防護柵を用意しました。
煙突は4本延長していますので、今までより吸い込みが強いです。
グォーっと音を出して吸引しています。頼もしいです。
しっかり汗が出たところで、テントから出ます。
この時出入口のファスナーでの開け閉めがちょっと面倒。
暖気を逃さないように素早く、が難しい。
しかもファスナーの持ち手がチョー熱い、手袋でないと触れない。これも要検討です。
テントの外に出ると、肌寒く感じてしまいます。
念願かなって栗の木沢での水浴
そしていよいよ目の前の栗の木沢へ。
残念ですが、沢は深くはないので、ザブンと飛び込むことは出来ません。
まあ、体のためにもその方がいいのですが。
ということで浅瀬にゆっくりと横になります。
水浴を十分味わったら、またテントに戻ります。
中に入ると、室温が92度に上がっていました(その日の最高温度でした)。
その後、温度はしばらく90度前後でした。
出入りのたびに入口から暖気が逃げてしまうので、なかなかそれ以上に上がるのは難しいかもしれません。
こうして、(サウナー水浴) を3セット繰り返しました。
用意した薪も無くなってきたので、3回目の水浴から上がったら、ととのいに入ります。
乾いたシャツに着替えさっぱりして、ととのいチェア(寝椅子)に座ってビールなのです。
極めて気持ちいいです、1ヶ月は寿命が伸びそうです。ストレスなどはどっか行ってしまいます(今ストレスないんですけど、あればの話です)。
以上でテントサウナの実証実験第1回、成功裡に終了です。
着火からととのいまでおよそ2時間でした。
一番懸念していたのが、テント内温度がどこまで上がるか、ということでしたが、これについては割と簡単にmax 92度まで行きましたので無事クリアできました。
また、着火から、サウナができるまでの時間も30分以内で満足できるものでした。
これにより十分サウナとして使用できるテントと思われます。
利用者側の課題としては、テント内高温化に対する備えが足りない点がいくつか見つかりました。
また、薪ストーブが巡航温度に達するまでは、燻ったり煙がストーブ外に漏れて、一酸化炭素中毒の恐れがあるため、薪くべに注意を払うこと、適宜換気すること、一酸化炭素チェッカーを設置することなどの安全対策が必要です。
番外編 おまけ川口春奈
Googleを見ていたら、こんな記事がありました。
当然、私はこの川口春奈なる女優は知りません。
しかし、テントサウナ初体験を雨の秋川でやってYouTubeに載っけています。
内容はまあまあ、嘘はないですね、私のテントも似たようなほぼこんな感じです。ご参考までに。11分です。
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