引き渡しを受けました

2-清里の森へ
紅葉の清里の森に佇む山小屋です

山小屋のあるじになる

 いよいよ引き渡しです。ところが台風19号で中央本線が不通となってしまい、オーナーさんが清里に来ることが出来なくなってしまいました。また中央道も一部区間不通なので、私も東名に迂回して大外回りでの大渋滞の中、なんとかこちらにたどり着くことが出来ました。
 そこで管理公社の方で司法書士さんと相談されて、対面での手続きではなく、書類を提出交換して行うこととなりました。という事で書類上では10月19日に引渡しを受け、ついに正式にこの山小屋のあるじとなりました。うーん、感無量です。

雨上がりの庭の林は沢の方から色付きはじめました。 (2019/10/24)

引き渡し前にやったのは

段ボール箱の山を撤去

 その前に、1階を埋め尽くしていた段ボール箱を整理して、いただける物を残して、双方が不要とした物を専門業者の方に2tトラックで引き取りに来ていただきました。この時も台風のために日程がずれ込みました。
この準備に母とワンコとで1週間ほど泊まりこんで仕分け作業です。
お布団もいただいたので母はそれに寝て、私は持参した寝袋で寝ました。
この作業で室内はようやくスッキリして、床が現れました。なかなか綺麗なフローリングです。

残金と諸費用の振込

 購入代金の残額も全額仲介業者でもある管理公社に振り込みました。その前にこちらは銀行に借金です。
仲介手数料¥247500も管理公社への支払いです。司法書士さんへは登記費用等で¥98500を払い込みました。

ライフラインの復活

引き渡し前ですが、許可を得て、事前にライフラインの整備をさせていただきました。

*電気
前オーナー様は何年か利用されていなかったので、電気が止めてありました(ここは東京電力です)。そこで正式契約後、引き渡しの前に管理公社の方に東京電力に再開をお願いしました。電気がつかないと仕事になりません。

*ガス
ガスはプロパンです。これも当然解約されていてボンベは置いてないので業者に連絡して運んで来てもらいました。ただ、台所のガスコンロは壊れていて使えないので、自宅から卓上IHコンロを持ってきて急場を凌ぎました。

*水道
水道は北杜市市営です。
道路脇にある元栓を管理公社の方が開けてくれたのですぐに使えました。

*下水
清里の小海線から上は残念ながら公共下水道は通っていません。各戸の戸別浄化槽になります。
浄化槽のブロアー(汚水を攪拌し空気を送り込む装置)の一つがモーターが壊れていました。
後で交換しました。

*携帯
携帯の電波はauですが大丈夫でした。どこでも普通に繋がります。これは良かった。
 
*石油ストーブ
これはいただいた石油ファンヒーターがすぐに役に立ちました。使えます。
9月なのにもう寒いです。ストーブの表示パネルの室内温度は17度まで下がっています。
車で5分ほど下ればシェルのガソリンスタンドがあるので、そこで灯油を購入してストーブに着火するとすぐ23度まで上がり快適に。これは助かりました。

ライフラインが復活してだんだん暮らしやすくなって来ました。

*TV
ただ、こちらの家(ログハウス)は、各部屋にTV配線はしてあるのですが、屋根にアンテナがありません。おそらくTVは視聴していなかったのでしょう。
古いシャープAQUOSは置いてありましたが、DVDプレーヤーもあったので、それをつなげて観られていたのではないでしょうか。
こちらでもしばらくTVはお預けです。
管理公社にお聞きすると、地デジ電波は視聴困難区域とのことでした。
私はTVは見ないので平気ですが、母がTVっ子なので困ります。なんか考えないと。
ただBS波はうまく衛星を掴めればOKとのことなのでこれから頑張るしかないです。

ガーン、雨漏りか・・?

 さて、この年は台風の被害が大きかったです。19号の次は、10月24日には台風21号が千葉県に大きな被害を残した。ここ清里は幸に大丈夫でしたが、庭の前の栗の木沢が増水して激しい茶色の濁流となっていました。もちろん遊歩道にまで溢れるようなことはありません。

 しかし、我が山小屋はちょっとやばいことが起きていました。二階の天井に嫌な滲みが出来ました。
一階部分はログハウスなんですが、二階部分は在来工法なんです。外壁や部屋は木の壁なんですが、ログで組んでいるのではなく普通の木造の壁や天井なのです。こういうタイプも割と多いようです。コストの関係なんでしょうか。私もそれを知ってちょっと残念でした。よく見ないと分からないです。

 うーん雨漏りかも、、、入居そうそう早速洗礼を受けました。確かに屋根は塗装も一部剥げて来ていますし、苔が生えているのはよろしくないと思いました。

 内見の際に、二階天井壁に新しい短い杉板が貼ってあり、それは雨漏り修理の跡ですと言われました。

天井の板が一部貼り替えてありました。これもいやーな感じです。

そうか、まあそれも承知の上での契約なので仕方ありません。不都合なことを隠されていたのでしたら、最悪契約解除になるかもしれませんが、相互の信頼関係があるなら大丈夫でしょう。

床下基礎工事の不具合か?

 さらに言えば、下見で床下を点検した際、ユニットバスの下に当たるところに基礎コンクリート支柱の上に、20cm角ほどのコンクリートのブロックが3つ重ねて載せてあり、それでバスタブの下部を支えているかのようでした。
これは素人目にもつぎはぎで、これはないんじゃない?と思わせる造作です。
欠陥工事なのか?

ちょっとヤバいです。えーっ!となりました。風呂場の床下箇所です。円柱のコンクリ基礎の上に3個乗せてどうするんだ! ( ; _ ; )

 管理公社の話では、私より数ヶ月前に購入希望者が来たがこの床下を見てやめたとのことでした。私は、泣く泣くそれでもまあ許してあげよう、と考えたので今は無事を祈っています。

 予算とか環境とかで気に入っている部分が非常に大きいので、それとこれらの欠陥の持つ大きさをどう判断して結論を出すのかですよね。あの部分を危険な手抜きと見るか、大きな事故になるほどのことではないのか、専門家の意見を聞きたいところですが、それでも管理公社の担当者が、その部分をちゃんと私に見せて販売の仲介をしていると言うことで私は信頼することにしました。その欠陥を重く見て契約をやめるか否かですので、自己責任ですね。

(追記 2024/11/18)

昨日、ご近所の先輩とビールを飲んでいたとき、一緒にいらした森の住民の方から貴重なコメントをいただきました。
森に来て3年というまだ若いご夫妻で、話を聞いていると「都市計画法」とかナンチャラとか割と建築業界用語が飛び出します。
「ふーむ、もしかしてその筋の方か?」と思っていると、なんと林住サイトの読者の方だったので、「あのユニットバスの床下基礎の継ぎ足しの件ですが、、、、」とお話しくださるのです。
「およよよよ」「ほー、それで?」
「ユニットバスは戸建用とマンション用が別なので、多分マンション用だったのではないか?」
「間違って発注したか、多少は安いので、戸建用ではなくマンション用を使ったのかも、想像ですが」とおっしゃる。
「マンション用は高さも取れないので、それを戸建で使うときは下を継ぎ足すことも、割とよくあることです」とおっしゃった。
「えーっつ、そうなのか」なんか得心した。
「風呂の重さはほぼ壁で支えているので、下の部分はあれでも大丈夫でしょう」とおっしゃってくれました。
いやー、親切な方だ、専門家のご意見をいただくことができてちょー嬉しかったです。
長年のわだかまりもひとつ、スーっと降りた感じです。
でも拙者も呑んでいたので正しくヒヤリングできたかは定かではありません、自分に都合のいい方に聞き取っていたのかもしれないので、あくまでも文責は林住管理人であります。

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