冬は平気か・・・

Q&A
清里の森管理センター前広場から音楽堂と富士を望む  (2022/2/24)

暖房費がかさみます

 この冬は昨年よりも寒い気がするのです。特にこの数日は厳しい寒さでした。外気温は我が山小屋の温度計では夜中で-10度前後の日が続きました。一昨日は深夜1時で-12度でした。早朝ならばさらに2度ほど下がっていると思われます。
 
 この寒さで、電気料金がめちゃくちゃ高くなります。水道管凍結防止ヒーターが昼間でも常に作動しているからです。1月度に届いた請求書ではついに2万円越えです。税込みで25,729円でした。12/9~1/8の使用分ですから、2月に届く請求書が怖くなります。
 そこに3月の電気料金値上げのニュースが飛び込んで来ました。泣きっ面に蜂です。

清里の森の電気料金 2020/7-2022/2月分を更新しました 母との二人暮らしでこの料金。 

<2022/2/18追記>
本日、2月分の電気料金の検針票が届きました。おそるおそる開封すると、ぎゃっ!恐れたことが起きました。ついに3万円超えでした。税込32,659円(959kwh)。
使用期間は1/9〜2/8分です。寝室でデロンギヒーターを使い始めています。このペースでは3月も3万円でしょう、トホホ。


 夏の間は電気代はほぼ7,000円~8,000円です。照明と冷蔵庫、キッチンのIHコンロの分だけです。照明はほぼ全部、LEDに替えてあります。もちろんクーラーはありません。
手許にあった電気料金の請求書をEXCELにまとめてみました。
2020年は夏は6000円台でした。去年はそれより増えていますが、謎です。
床暖房と自動食洗器がありますがこれはすべて電気ですが、まったく使っていません。

 冬は寝室の暖房は石油ファンヒーターで部屋を暖めておいて、寝る時に電気のデロンギヒーターに切り替えます。石油ストーブでは、一晩中つけっぱなしには出来ない仕組みになっています。換気が必要なためです。点火後2時間経つと、ピロピロピロンと鳴って、起きて止めに行かなくてはなりません。
母は、さらに電気敷布を使っています。

 このほかに、冬は灯油代がかさみます。小屋はプロパンガスは使わずに、キッチンのコンロはIHにしてますので、台所のお湯とお風呂に灯油給湯器を使っています。この部分は通年使います。

 1階のLDKは通常は便利な石油ファンヒーターを使っています。20帖ほどの広さですので、朝から焚いていると、2日でストーブの灯油が無くなり給油しなければなりません。20Lの灯油缶は3回の給油でピッタリなくなります。去年壊れたストーブから取り出したタンクをスペアタンクとして使っているので、それと入れ替えます。

薪ストーブは薪の節約のため、余裕のある時に焚きます。
 そこにこの原油高、石油高のダブルパンチです。灯油はついに1L 107円です。エネオスはさらにひどく、カード払いはプラス1円で108円とるというあこぎな商売。

<2022/3/10追記>
なんと、ロシアのプーチンがウクライナに軍事侵攻、戦争を仕掛けたのだ(2/24)。この21世紀にだ。正気の沙汰とは思えない。オリパラ、マンボウどころではない。
戦争体験者である母もテレビの映像を見て悲しんでいる。
戦争を知らない子どもたちであった私も憤っている。
原油もどんどん上がって、灯油がついに110円/L、ガソリン・ハイオクは@185円だ、小麦も値上げだと、最近わしの朝食はオートミール、オーツ麦も上がるのか?日本のお米にしようか。

 
さて皆さんに、この寒さを確認していただく良い方法がありました。
 ここ清里の森の管理公社のホームページでは、清里の毎日の天候の記録が掲載されているのです。

 清里の森管理公社HPから「別荘オーナーの皆様へ」のメニューを選びます。この段階では、一般のHP訪問者の方どなたでも閲覧可能です。その中に「天候記録」メニューがありますので、クリックしてください。すると最新の月の天候記録と、その1年間12ヶ月の各月の平均の最高気温と最低気温が表示されています。
 過去の天候記録のPDFもダウンロードして見ることができます。お子様の夏休みの宿題に使えますね。

今年の冬は寒いようです。雪も多いです。  清里の森管理公社HPの「天候記録」より
またまたEXCELで天候記録をまとめてみました。 出所:清里の森管理公社HP


 さて、この記録をみると、1/18(火)からは昼間の最高気温がずっと氷点下で、夜の最低気温がー11度、-12度の日が続いていることがわかります。これは我が山小屋の温度計とも一致します。
 ご参考までに、清里の森管理公社のHPの「天候記録」へのリンクを貼っておきますのでご覧ください。

孤軍奮闘記

ここからは、食事しながらの閲覧はご遠慮ください

内容に一部不快な記述が含まれています

 さて、23日日曜の朝、母から「2Fのトイレの流れが悪い、詰まっているみたい」と言われました。
そうかな?と1Fトイレの男子小便器で流してみるが、一応普通に流れました。しかしその後1Fの大便器を使った母が流してみると、なんと流れない。水は便器のふちギリギリまで上がって来ていて溢れる寸前でかろうじて止まっていました。

 おかしい、もう一度2Fへ行って、流してみました。そして1Fへ行くと、なんとなんと1F男子小便器から2階で流した水があふれだして、床に水が拡がっていました。上下でつながっている汚水排水管から逆流していたのです。

1Fトイレ 左の男子小便器の排水口から水が逆流して床に溢れ出ていました。ショック!

 えーっつ、どこで詰まったのか、思い当たることはありません。母に聞いても、トイペ以外は絶対に流していないと言います。

 床下に潜って、排水管を調べました。ここで初めて汚水(トイレ)と生活雑排水(台所、洗面所、洗濯、風呂)の配管の系統が別々になっていて、汚水のパイプが20cmほどの太いパイプということがわかりました。

 細い方のキッチン下から続くパイプ(生活雑排水管)をたたくとコンコンという音、ところが太いパイプをたたくとゴンゴンと鈍い音が返ってきます。汚水パイプの中が満杯に詰まっている感じです。うー、恐ろしいことです。

床下の排水管、太いのは汚水で、細いのが生活雑排水です。右の縦の太いパイプは大便器、左から来る小便器からのパイプと合流して右に流れていく。

 その作業と並行して1Fトイレの小便器の排水口から、灯油用の給油ポンプを突っ込み、パコパコしてバケツに汚水をくみ出しました。思った通り茶色く濁った汚水でした。そのバケツを抱えて庭に出て、肥料になればと思い雪の中で木の根元に捨てます。
 その繰り返しを10往復ほどすると、ポンプの先端に汚水が届かなくなりました。給油ポンプの長さは50cmほどはありましたでしょうか。
 すると隣の大便器内に溜まっていた水が勝手に引いていきました。つながっているのです。小便器は排水口から垂直に真下にパイプが通っています。

 トイレ工事をしてもらった業者さんに電話をすると、「浄化槽が満杯になっているケースがあるので、蓋を開けて見て欲しい、明日うかがいます」、とのことです。庭に出て雪をかき分け浄化槽の丸い小さなマンホールの蓋みたいのを開けてみると、中はかなり深いですが底の方にきれいな水が流れていて、あふれている状態には見えません。

 翌朝、業者さんにそう伝えると、「では排水管が床下から庭の浄化槽に出て行く間の点検口を確認してください」、とのこと。

床下から排水管の塩ビパイプが伸びてコンクリの基礎から外に出てから土の中に落ちている。右の太い方が汚水。上部の点検口の蓋は回せば外れる。固いのでバールをかませてゆっくり回しました。左は生活雑排水のパイプ。

 万一、ここまで満タンに汚水が詰まっていたらこの点検口を開けた途端、悲惨なことになるな、と恐る恐る慎重に少しずつ蓋を回して緩めていきました。
 おー、大丈夫みたい、だんだん緩んできた蓋を回し切って、持ち上げました。蓋を取ると、なんと床下からほぼ水平に伸びていた排水管は、外に出て真下に曲がり、土の中に垂直にパイプがもぐっているのですが、その水平部分の出口のところで、滝の氷瀑・氷柱のごとく凍っていたのです。管が丸ごと全面結氷してます。ガーン!

 業者さんに伝えると、「排水管は凍ることは普通はないんですがねー、よほど寒さがきびしかったんですかねー」、とのことです。しかも、「凍ったパイプについては、うちの方でもなにもできないんですよ。普通のパイプ詰まりなら、高圧洗浄で解決できるんですがねえ」とおっしゃる。断られてしまった。
うーん、自分でやるしかないか。

 出口付近のパイプを温めるため、電気温風ヒーターを床下に持ってきて、稼働させました。点検口出口付近の氷結については、パイプにタオルを巻いて上からお湯をかけます。点検口からはパイプ内部にヘアドライヤーで熱風を送ります。卓上カセットガスコンロを持ってきて、外でお湯を沸かしながら、パイプにお湯をかけ続けました。

 お湯が一番効きます。点検口から見えて直接お湯をかけられる部分はすぐに溶けますが、奥の部分が困ります。ドライヤーは、連続運転するとヒーターが焼けきれないかと心配しながら、時折冷まします。

 1時間半ほどで凍りついた下の部分から水がシャーっと出始めました。うー、ヤッター!感激の一瞬です。綺麗な水です。

汚水排水管から水がシャーっと出始め、だいぶ溶けて氷の塊が顔を出しました。
割ときれいな氷でした(見た目は)。

 それからもまだ氷全体を取り除くには30分以上お湯をかけたりして温め続けました。

 ようやく出口を塞いでいた氷塊が抜けて、わりときれいな水が流れ出しました。この時点で午後1時ころでした。
 朝8時から、めし抜き、コーヒー抜きで頑張りました。
 
 やれやれ、母に開通報告をして、2階トイレで水を流しました。
 そして、外の点検口を見に行くと、ぎゃっ!点検口から茶色の汚水が四方に飛び散っていました。細かく千切れた茶色いペーパーが飛散していました。そして土中に垂直に埋まっているパイプは汚水が溢れ出て満杯に溜まっておりました。
 氷で詰まっていただけではなく、途中でペーパーでも詰まっていたのか?

 縦のパイプに1mほどの木の棒を突き刺すと下の方に手応えがあります。縦に落ちているパイプは土中で庭の浄化槽まで横に伸びているのでその結合部分がまた詰まってしまったようです。

 棒が少し短く、底まで突っこむにはもう手も汚水の中に入れるしかありません。まさにヤケクソです(焼けてはいませんが)。でも棒で突いてぐりぐり回しても流れません。
 そうかまだ底には氷塊が残っているかもしれないと思い、またヤカンで熱湯を縦のパイプの汚水の中に注ぎ込みました。温かくなった汚水の中で棒でかき回しつついていると、さーっと汚水が流れ、あっという間に引いていきました。

 そして空になったパイプの底には茶色いペーパーの大きな塊が残っていました。この大きさでは横のパイプには流れ出ません。火バサミを持ってきて、肩まで手をパイプの中に突っ込み、トイペの塊を少しずつ挟んでは外に掴みだしました。ふーっ。

 もう一度、2Fより水を流し、完全貫通を確認できました。
その後、着ていたものを全部洗濯機に放り込み、3時から沸かした風呂に入り頭から全部洗いました。

<後日談>

 その日の夜、たかねのテニススクールで、海ノ口自然郷に定住しているメンバーの方に、「冬にあんな標高高いとこで、よく平気ですね」と言うと、「平気ではないよ」と言って「昨日、トイレが凍って詰まってしまった」とおっしゃるのです。「えー、うちもそうでしたよ。今日はそれを溶かすので大変でした」というと、その方は平然と「ここんとこ寒かったからね、でも今までも何度もあったから慣れたよ」とおっしゃる。「えー、何度もあったんですか?」と返すと、「排水パイプにヒーターの電線をぐるぐる巻いて2,3時間おいておけば、すーっと流れるよ」とおっしゃられる。うーん、すごい!さすが達人、標高1700mに15年住んでいれば、仙人同様なんだ。

 私もこの事件の際はネットでいろいろ検索したけれど、水道業者の広告勧誘サイトはいっぱいあれど、この解決策はどこにも載っていなかった。業者さんのアドバイスの「床下に暖房機」は温風ヒーターごときではまったく効果はなかったです。

 その日はずっと鼻の中まで汚水のあの嫌な匂いが染みついていて思い出してしまいます。
 また夕食に味噌汁を作る際に、味噌を溶かす時にも思い出してしまいゲンナリしてしまいます。
 その夜、就寝中、何年かぶりに、両脚がつってしまいました。水分不足だったようです。

 皆様、備えあれば憂いなし。
 ボーイスカウトでは、「そなえよつねに」「BE PREPARED」といいます。
 汚水に手を突っ込みたくなければホームセンターへ行って、凍結防止ヒーター(5mほど)を買っておきましょう。これは本来は水道管用なんだけどね。

HEATEC社製 取説は真っ当な日本語ですが、原産国はやはりCHINAなり


<追記>買って来ました。凍結防止用ラインヒーター:
Amazonで色々あったけど、安さで勝負のこれにしました。4、5千円クラスはサーモスイッチがついているけど、これは巻き付けて電源入れっぱなしで稼働させるので、サーモは不要、しかも長さは短いのが多い。これは3m。
 しかし、取説をよく読むと、「凍結防止用であり凍った水を溶かすまでの発熱量はない」と書いてある。確かに消費電力31Wだ。
 うん、まあしょうがないけど、隙間を空けずにぐるぐる巻きにすれば大丈夫だろうと自分に言い聞かせました。使う日が来ないことを祈っています。

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