(2025/6)「(新版)中古別荘の価格帯」を改題し、加筆・修正しました
(三訂新版です)—本文も構成を変えて多少加筆し余分なメモを削ぎ落としました。
今までは、清里の森管理公社HPの中古物件頁の紹介がメインのようでしたので、HPへのリンクは残しましたが、中古別荘の選ぶ際のポイントなどについてを中心にしてみました。
林住を考えて物件を調べている方たちの参考になれば幸いです。 (2025/6)
従来からこのページ記事をご利用されていた読者の方で、管理公社HPの物件を見たい場合は、下のリンクをクリックしてください。
清里の森 管理公社HPの売り物件(建物付き)
我が「清里の森」の物件です。
(💁こちらをクリックすれば閲覧できます)
上のHPには、清里の森の中の販売中の中古別荘(土地の借地権付き建物)が掲載されています。
個々の物件の詳細情報は上記のHPから閲覧してください。
最近は室内の写真も多く掲載され、HP上である程度外観や室内の様子を確認できるようになって来ました。
ただ販売中の物件は以前よりかなり減ってきたなぁ、というのが林住じいさんの今日この頃の感想です。
多い時期には40件近くあったこともありましたが、最近は7件だけということもありました。
成約済みとなるとHP上から消えていきますが、また新たな物件がでると「新着」として掲載されますので、関心のある方は時々チェックされてはどうでしょうか。
たまに、お買い得物件が掲載されると、あっというまに売れてしまいます。
土地のみをお探しの場合は
清里の森には「土地のみ」の物件も多い(2022/4/28では33件、2024/10/28現在34件、このうち新着の多くは広大な企業向け物件で、最近撤退して更地になった東京の地方自治体物件の跡地でした)のですが、これは土地だけで数百万円で、しかも所有権ではない、借りるだけなので割高感もありますし、これから別荘を建てるとなると、さらに、ン千万円の資金と1年以上の時間はかかるので、資金に余裕があって自分の別荘にこだわりのある方以外には、手が出しづらいと思っています。
今どきなかなか売れないのではないかと思ったのですが、案外そうでもないようです。
管理公社さんのお話では、ぽちぽち売れています、とのことでした。
今久しぶりに更地物件を見ると、なんと販売中の大部分は法人向けで土地面積千坪以上で価格も1000万以上、2000万〜3000万クラスが多いのです。
清里の森の敷地外周に沿った広大な土地で、かつては大手企業の保養所が建っていた所も多いと聞いています。
それがバブル崩壊後の企業の撤退によって現在はほとんどが更地に戻っています。
個人向け区画は13件と思ったより少なかったです。(2024/10)
自分で好きなように建てたいという方はHPの「土地のみ」から探してみてください。
ご自分で建てるなら別の方法もあります
ただ自分で建てたいという場合にも、「土地のみ」の物件ではなく、「建物付き」の物件を購入して、建物は自分で処分し更地にしてから、我が別荘を建てる、という方法もあります。
この方法は場合によってはかなりコストを抑えることもできます。
これも後ほど、別の項でご説明しています(「こんな方法もあったのか」)
ではHPの物件を見る前に全体のご説明をしましょう。
「清里の森」の建物付き物件の特色は
このHP掲載の中古別荘については(土地のみの場合も含め)、地主である山梨県の委託を受けた「清里の森管理公社」が販売代行し、また中古物件についてはオーナー様の販売を仲介していて、宅地建物取扱士の資格を持った管理公社の職員が相談に乗ってくれます。
成約の場合は仲介手数料を管理公社に支払います。
「管理公社って何ですか?」については、上記のHPリンクから入って、「清里の森について」から見ることができます。
土地は借地権なので物件価格は安い
「森」は、土地については所有権ではなく借地権になっていますので、その分、販売価格は数百万円ほどお安くなっています。
ある他のサイトでは北杜市の地価は、平均、坪2.3万円とあるのをみたことがあります。大泉のテニスの先輩は、「ここは坪3万」と言っていました。
仮に2万としても300坪では、600万となります。この分を毎年の借地料との関係で考えると、今すぐ住むためにはありがたいと思います。
したがって、建物付きの物件で、300万円前後というとほとんど、土地の代金(借地権の購入)と同じになってしまいますので、建物の価格はほぼゼロかマイナスということです。
それでも今のオーナーが売却したいというのは後ほどご説明する「清里の森」の特殊事情(維持費負担をやめたい)によるものと思います。
購入する側としては、その場合は建物をそのまま使用するのか、リフォームするのか、あるいは壊して更地にして新たに建てるのかということになりますので、販売価格以外の費用を考えておく必要があります。
清里の森の建物は、ほぼみな築30年前後ですが、少数ながら築浅のものもあり多少高めとなります。建物の床面積は別荘仕様ですので小さいコンパクトな物件は10坪ほど、広い物件ですと63坪(209m2)というものも過去にはありました。
土地の面積は300坪前後が多い
土地面積は大小様々ではありますが、一番小さいもので200坪でした。中心は300坪台です。
広いものでは2区画分合わせた区画で500坪を超えるものもあります。
300坪程の広さがあれば、隣家の建物は見えますがプライバシーは保たれますし、周囲に音を気にする必要はなくなります。
八ヶ岳周辺で広く別荘分譲を手がけている地元の中堅業者さんでは、値段を抑えるためか、土地が100坪以下などと狭く、別荘としてのプライベート感が残念なものが多いようです。
甲斐小泉、大泉に多くみられます。
なお山梨県は別荘の建築に際しての土地の面積規制は緩く、狭小の別荘地も可能ですが、長野県は規制が厳しく、軽井沢町や茅野市の条例では最小面積は1000m2とか1200m2 と決められておりそれ以下は認められないという話を聞いたことがあります。
ある時期の森で販売中だった広い物件は535坪でした。その場合は土地賃料は年間約33万円です。
立地により土地賃料単価はまちまち
土地賃料単価は、物件によってかなり異なっています。
その物件の立地条件によって、最高では1.5倍ほど差が出ています。
眺望や道路との関係によって、おそらく不動産鑑定士さんなどによって、坪単価が設定されるのではないでしょうか(素人の推測ですが)。
したがって、同じような土地面積の物件でも、土地賃料は年間数万程度の違いが生じているケースもあります。
この535坪の物件の場合、賃料坪単価は624.5円(年額)です。他の物件と比べるとかなり高めです。
想像ですが、かなり良い立地なのでしょう。
またこの賃料は3年ごとの見直しがあります。
なんと令和6年度には値上げがあって、その際の山梨県による森の住民への説明会はかなりのインパクトがありました。
ちなみに我が山小屋の土地賃料もけっこう割高です。おそらく目の前に栗の木沢が流れているのが高評価だったのではないでしょうか(全くの想像ですが)。
眺望がない(山は見えない)点はマイナスになっているとは思うのですが。
この立地条件は住んでみるといろいろな面で重要であることがわかります。
沢沿いは確かにせせらぎの音が癒してくれますが、湿気が多くなり、蚊も出てきます。
この点は住んでから気づいたことです。
清里の森の中でも150mの高低差があります。
北側が標高が高く1430mの標識もたっており、冬はかなり冷えそうです。
雪も積もるとなかなか溶けないとも言われます。
10cm以上降ったら管理公社の除雪車が出動してくれますが、少しの雪では積もったままとなり、それが翌朝凍りつくとこれは大変、ツルツル滑ります。坂道が多いので危険です。
4期の下の方は一番南となるので、1期から4期に移住された方は「ここは冬は暖かいですね」とおっしゃっていました。
森全体としては比較的緩やかな傾斜地ではあります。
我が山小屋はどちらかと言えば平坦な土地です。あまり木を切らずに林のままにしていますので小屋の陽当たりは悪く、昼でも室内は暗いのが残念です。夏は涼しいですが。
敷地斜面の傾斜が急な土地は、木を伐採してしまうと見違えるように開けて、陽当たりや眺望がよくなります。
眺望も気になる方は、夏と冬の両方に現地内覧をお勧めします。
夏は木々の繁った葉によって隠されていた峰々が冬には清々しい姿を見せてくれる所もあります。
微妙な角度によって見え隠れすることもあるので、こればかりは実地で見てみないと分かりません。
ご近所の方にお話を聞けると一番いいですね。
共益費は単価はおなじで面積比例
共益費(管理費)は535坪ですと年間約8.7万円です。共益費は、賃料とは違って、単価は皆一律で、坪あたり163.9円前後です(年額)。土地面積が広ければその分高くなります。
平均的な300坪なら、年額約49000円となります。
そのほかの条件は皆同じで、電気は東京電力、ガスはプロパン、水道は北杜市営水道、下水は各戸での合併浄化槽となります。
これらの物件に興味をお持ちになったら、ホームページの情報から、個々の物件の詳細情報を確認します。
私が調べていた2019年は、ホームページに掲載の個々の物件の画像は、写真が2枚に間取りの図面1枚しか掲載されていませんでした。それでは検討するのには不十分ですので管理公社にメールして、興味があるので、詳細情報(建物内部の写真等)を送って下さい、とお願いして送付していただきました。
今では、最初からHPに10数枚の写真が貼り付けてあるので、建物の外観、部屋の内部の様子などがすぐ分かるようになっています。
写真から見る選ぶ際の注意点
ここで私(ど素人です)なりの物件の写真からわかる注意点をご紹介したいと思います。
ログハウス
林住管理人はログハウスに憧れていましたので、その条件で探していました。
一見するとログハウスと思った物件でも、よく見ると在来工法の木造家屋ということもあります。
特に角ログですと在来工法との違いが写真では分かりにくいです。
ポイントは家の壁の角の部分にログ(丸太あるいは角ログ)の出っ張りがあるかないか、です。
ログハウスの場合は四角い家の壁となるログを水平に交互に積み重ねているため、直角に交叉した端が壁から突き出た形をしています。
ログハウス風外観の普通の木造住宅の場合は、角に出っ張りがありません。これが大きな違いです。

我が山小屋は角ログですので、丸太のログではありません。ちょっと残念。
もう一点、ログハウスでも、2階部分は在来工法というのが結構多いです
(私が見た限りでは、全部がログ工法というのは数軒です)。
我が山小屋もそうです。
これは後でわかりました。
1階部分はログ工法ですが2階や妻面はログを積み上げてはいません。
これはちょっと見ではわかりません。
まして物件情報の写真では区別は難しいです。
2階部分より、外壁がログの積み上げではなくなり、普通の板材が壁に使われています。
丸太ログならはっきり違いが分かりますが、マシンカットの角ログですと微妙です。
もちろん、現物を見ればわかります。
ログを積み上げているならば、釘や木ねじなどは一切使われていません(基礎との接合部分は別ですが)。
では、実際、2F部分がログ工法ではない在来工法だとどうなのか?というと私にはよくわかりません。
ログハウスの利点である断熱性や調湿性が、全てログ工法の場合よりは落ちるという人もいます。
薪ストーブ

もう一つ、林住管理人のこだわりは薪ストーブです。
もうただただ憧れです。自然の中で暮らしていこうと思い、今までの生活とはガラリと変わった家がいいのです。
都会ではできないことがしたいと思ってました。
昔から焚き火が大好きでした。
キャンプの楽しみは焚き火とテントでした。
薪ストーブ付きの物件を探したのですが、しかし薪ストーブに関する知識は全くありませんでした。
メーカーの名前さえ知りませんでした。単なる憧れです。
結果的には、希望の通りの物件を手に入れることができましたが、多少の知識がついた今から考えると、欲を言えば煙突は二重煙突であればベストだったなぁ、とは思いました。
二重煙突であれば、排煙の温度を煙突での急激な冷却を防いで高く保てるので、煙突内では外気温との温度差による強いドラフト(上昇気流)が発生します。
そのため燃焼効率も良くなり、タールの付着も防ぎ、煙道火災も防げるのです。
ただこれもHP掲載の室内写真からだとなかなか見分けが難しいですね。
また煙突の高さも、あと1m欲しかったなぁとは思っています。
高いとやはり燃焼も良くなります。
森の中には、夏の別荘としての利用だけなので、ストーブ類はない、という家もありますので確認が必要です。
風呂・トイレ
あと細かいですが、浴室の写真では、お風呂が追い焚き機能が付いているかどうかは一応気にした方がいいでしょう。
夏だけ、2、3日の利用ではなく、定住を想定して、冬場も利用するためには追い焚きは必須です。
単身ではなくご夫婦での居住ならなおさらです。
古い20年、30年前の浴槽では、お湯を上から入れる蛇口が付いているだけのものも多く、その場合追い焚き機能を追加する改修費用に20万ほど余計にかかります。
林住管理人の山小屋では壊れていた給湯器の交換とあわせて31万円でした。
浴室の壁に追い焚き用のリモコンが付いているか、浴槽内にお湯の吐出口があるかも確認しましょう。
トイレも30年前の中古別荘では、ウォシュレット(シャワートイレ)でないものも多く、これも改修費用がプラスされます。
トイレの写真は大概添付されていますので確認しましょう。
トイレの位置の確認も重要です。
夜中にトイレに行きますか?
林住管理人は幸い朝まで大丈夫ですが、母は多いときは3回行っています。
なので寝室が2階でトイレはすぐ隣にあるので助かっています。
ご自身やご家族のライフスタイルに合わせて、トイレが1階か2階か、寝室との距離なども見ておきましょう。
我が山小屋はトイレは2階にのみ、だったので1階にも増設しました。
林住管理人用の男子用小便器も付けたのでとても満足です。
工事代金は¥627000でした。
物置内にただ大・小の二つの便器を置いて配管しただけの簡単なものです。
ではお値段は妥当か?
さて、同じ清里の森の中でも、別荘のお値段はピンからキリまでです。
林住管理人が、ブログでこのページを投稿し、管理公社HPをチェックし始めてからの2年間では、最高は4200万円、最安値は300万円でした。
ただ、このお値段は不動産業者がつけたものではありません。オーナー様ご自身が、決めたものです。ご本人の希望小売価格のようなものです(管理公社が査定された上でご相談はされているとは思いますが)。
ただ、ご高齢なので早く売りたいと「全て管理公社さんにおまかせした」、とおっしゃる方もいらっしゃいました。
素人の私やご近所の先輩からみても、このお値段はないんじゃないの、なんてものもありますし、これは絶対お買得の物件もあって、私でもお金があったらもう1軒買いたかったなあぁと指をくわえてました。
いい物件は当然早い者勝ちになります。
HP掲載後即日売約済みとなったケースもありました。
なのでこの林住サイトでも、このページから管理公社の建物付き物件のHPを調べに来る方が多く、ページアクセス数がダントツトップなのでしょう。
現在の売主、オーナー様は2代目、3代目というケースもあります。
それも購入してから日も浅いケースも見受けられます。
もしかするとご自身が購入した金額にリフォームに要した費用を合わせたよりも高く売りたいと思う方もおられるかもしれません。
まさか転売で利益を、なんて考えるような不埒な方(テンバイヤー)はこの森にはいらっしゃらないと思いますが。
まだご本人が住みながら、いつか売れればいいや、と思っている場合は、強気の高め設定ですし、もう誰も利用しなくなって、家財も整理・撤去されて、早く売却したい場合は安く設定されています。
物件の写真を見れば、まだ家具や台所の写真が生活感たっぷりの場合、また情報欄の「引渡し時期」の項目に「応相談」などとあれば、ご本人はまだ使用中ですし、部屋の写真が、きれいにスッカラカンに片付いていれば、早く売りたいと考えられているのでしょう。
お値段の交渉の余地もあるかもしれません。
可能ならば固定資産税の金額も聞いてみましょう。
建築年がわかるので減価償却の年数でこの価格が妥当かどうかわかるかも。
またHPに掲載しても何ヶ月も1年、2年も売れないと、価格再設定として値下げを(2回、3回と)されている物件もあります。
これも現在のHPに掲載されている情報だけでは分かりません。
管理公社に確認すれば教えてくれるはずです。
清里の森の特殊事情は借地権
清里の森ならではの事情もあります。
ここの物件は借地権ですので、別荘を利用されなくなっても毎年借地料と共益費、建物固定資産税は払い続けなければなりません。
この点が別荘の土地が所有権である一般的な分譲別荘地とは違ってきます(この場合は固定資産税の負担は生じますが)。
借地権の解約は更地にしてから
このため、オーナー様が高齢化や亡くなられたりして利用されなくなった場合、そのまま放置していると、毎年の借地料と共益費に税金も支払わなければなりませんが、それを避けるには借地契約を解約することができます。森の土地を手放すわけです。
しかしその場合、土地は建物を撤去して更地にして、地主である山梨県に返還しなければなりません。
借地契約は解約しても最初に支払った借地権料は戻っては来ないので解約のメリットは、あまり多くありません。
またン百万円以上かかると思われる建物撤去費用をかけてまでして別荘を畳んで借地契約を解約するよりは、たとえ二足三文であろうと、別荘を譲渡してしまった方が遥かにお得ですし、すぐに不要別荘管理の負担から解放されます。
私の近辺の区画でも、高齢で別荘を利用されなくなった方のほとんどが、売却されています。最近ではコロナ禍の影響でその動きが激しいと思われます。
借地契約を解約して更地になった区画は極めて少数です。
ほとんどは次々と新しいオーナー様に代わり、新しい表札が掲げられ別荘は利用され続けています。
借地権のいい点
私はこの「森」のシステムは良い仕組みだと思います。
もし、別荘が土地所有権であるとすると、「土地」の資産価値が右肩上がりならまだしも、昨今のような状況下では、高い土地付きの何十年も経った別荘は売れません。
するとオーナーさんは使わない別荘を仕方なく持ち続けて(維持費にお金をかけずにほっておかれます)、建物は老朽化、木は伸び放題、手入れのされない庭は草ボーボーと、ますます朽ちてきて廃墟と化します。
私のお友達の伊豆高原の別荘地では、そういったお化け屋敷状態の別荘がかなり点在していると言っていました。
この清里の森では、廃墟別荘はほとんど見かけません。例外はありましたが。
こんな方法もあるのかも
清里の森管理公社HPの2022年11月25日に、興味深い記事がアップされました。以下の内容です。
「物件情報] 物件(土地のみ)1件値下げしました【売約済】
HPのお馴染みの「建物付き」ではなく「土地のみ」の物件でしたが即日完売です。
値下げ後の価格が200万円です。値下げ前の価格は調べていなかったのでわかりません。
これはなんなんでしょう。
土地面積は325坪、ちょうどいい広さです。
すぐお隣の区画も、土地のみとして販売中ですが、土地面積332坪、ほぼ同じですが552万円です。
えーー!ってなってしまいます。これでは早い者勝ちですね。
まさに出血大バーゲンセール品ですよ。300万以上もお得です
土地のみの販売は、「建物付き」とは異なり普通は山梨県の所有なので県が販売していて、特定の区画だけを値下げするとは考えられません。
うーん、するとこんな風には考えられないかと推測してみたのです。
あくまでも私の個人的推測です。
その区画の土地のみを購入した方が、自分で別荘を建てるのを辞めたのでそこを売りに出したというのはどうでしょうか。あり得る話だと思います。
そのことに私も今初めて気がつきました。
そして改めて「土地のみ」のHPを見ると、多くの土地は価格がピッタリ何百万円ではないのです。
土地面積に、立地により異なる土地の単価を掛けているので、何百何十何万何千円になり百万円以下に端数がでることになります。
これが県の管理・販売している区画(土地)です。
ですが、HPでは5、6件ほどがキリの良いピッタリ500万や400万円になっているのです。
ふーん、ではこの価格は現在の個人のオーナーさん(売主)が決めているのではないでしょうか。
また、過去に建物を建てていたが、古く使わなくなったため取り壊して更地にした、しかし山梨県との借地契約を解約、返却せずに、それ(借地権)を現オーナーが販売している、とも考えられないでしょうか?
タダで返却せずに、安くても売れた方がいいですよね、多少は時間がかかりますが。
ただ更地になっても土地賃料と共益費も(!)毎年払い続けなければなりません。
なかなか売れないと、ディスカウントしちゃうのかもしれません。
不動産取引については全くの素人ですので正しいかどうかはわかりませんが、そうしても問題ないのではないでしょうか。
そうすれば、タダで返す借地権を多少(例えば200万円)でも値段が付いて売れれば嬉しいはずです。
ただ実際に売れるまでは、土地賃料と共益費は払い続けなければなりません。
そこで値下げに踏み切るケースも出てくるのです。
売却を急いでない方は、県とほぼ同じの400万とか500万の価格を設定しているのでしょう。
これらの場合は物件情報の詳細の「取引態様」が「媒介」になっています。
不動産取引素人の私が思うには、「媒介」は仲介と同じ意味で、売主(現オーナー様)と管理公社が売却についての契約を結び、買主との間に立って行う業務のことでしょう。
また、まだ売れていない土地とオーナーが退去・更地にして返還した土地は、売主が山梨県なので、販売する管理公社は県の委託を受けた代理人という立場なのでしょう。
「取引態様」には「販売提携(代理)」と記されています。
なお、土地のみ(更地)の場合、今まで建物があったかどうかは、現地を見ればすぐに分かります。
建物のあった跡地の部分や玄関までのアプローチ部分は整地されて平らになっています。
今までずっと建物がなかった土地はもうカラマツやアカマツが巨木となって生い茂っていて人を寄せ付けません。
以上の考察はズブの素人(筆者)の個人的な感想でした。
清里の森・HP物件の見方
では「建物付き」として掲載されている中古別荘を見ていきましょう。
管理公社HPの物件を見ていくと気になった点がいくつかあります。
(1)HP上の物件の情報は、残念ながら(写真と)数字の情報だけです。
レビューはありません。
私が最初に出会った不動産屋さん(大泉高原土地)のサイトの情報には、数字だけではなく、実際に、不動産屋さんが現地で見た感想を買い手となるお客様に寄り添うようなスタンスでレビューされていたのです。
このときのことは、この記事の最後の方でご紹介しています。
このレビューを作成して掲載することはかなり難しい作業かもしれません。
森の住民である売主に都合の悪いネガティブなコメントを書くのは管理公社の職員としては及び腰になるとは思いますが、公正なレビューは、サイト閲覧者にとっては重要な判断材料にもなる有益な情報ではないでしょうか。
数字では表せられない立地や眺望、景観の様子、建物の程度、夏仕様なのかどうか、定住可能か、増改築・リフォームの情報など、一般のネットの不動産情報では記されていることなどは、この清里の森のHPでもぜひ掲載して欲しいものです。
現在はHPではこれらの情報は得られませんので、気になる物件があった場合は管理公社に問い合わせてみるしかありません。
(2)管理公社HPの販売中物件は、いつから販売開始されたのかの記載がありません。
他の不動産情報サイトには、掲載日時が記載されていたり、いつ更新されたかの日時が記載されている場合が多いと思います。
これも閲覧者が物件情報を判断する上からは重要だと思います。
ただ最近では、新着物件がHPにアップされると、ホームページのトップのお知らせ欄に「物件(建物付き)1件掲載しました xx月xx日 」と出るようになったので、最近の物件では、いつから掲載されたのか(やや面倒ですが)調べればがわかるようになりました。
古い物件だとわからないですが。
やはり長い間、HPに掲載されている(売れていない)のは、建物の状態や価格の面で何かしらの問題があると考えられます。
これも物件情報に掲載してほしいと思います。
(3)徒歩での所要時間が不明
ところが、そのHPの情報の「交通」欄では「清里駅から徒歩約15分」と全ての物件に書かれています。
これはちょっといかがなものかと思います。
「清里の森管理センターまで」と書かれていますね。
つまり当該物件への所要時間ではないのです。
広大な敷地の清里の森です。最北部の物件は管理センターからさらに15分はかかりそうです。
しかもかなりの上り坂なので、もっとかかるかもしれません。
やはり物件所在地までの徒歩所要時間を記載してもらいたいと思います。
これも現在は自分で調べるしかありません。
物件所在地に、区画番号(清里の森 XーXXーXX)が記載されていますので、HPの森の地図から区画番号をみて、所在地を確認してください。
管理センターからの距離はどのくらいなのか。
駅からの徒歩所要時間って、結構私は重要視していました。
また実際に住んでいると、何かと管理センター(管理公社が入っている建物)に出向く用事が出てきます(特に長期滞在の場合など)。
リサイクルする資源ゴミの集積所は、ちょうど管理センターの裏手にありますので、包装プラスティックや缶・ビンなどはそこに持っていく必要があります。
そこまで歩いて行くか、車で行くのか、東京に持ち帰るかを考えてみることも必要です。
以上、細々と書きましたが、お客様(購入希望者)目線に立った情報提供が必要ではないでしょうか。
清里の森内の地図は管理公社HPにも掲載されています。
こちらにも貼り付けましたのでご覧になれます→「清里の森マップ」
また以前は「間取り図」については、あったりなかったりとバラバラでしたが、最近はHPの掲載物件ほぼ全てに「詳細」を開くと建物外観や室内写真の最後に間取り図が掲載されるようになりました。
室内写真と間取り図を見比べて見れば俄然イメージが浮かび上がります。
部屋の広さや薪ストーブ、暖炉の有無や位置などもすぐわかります。
方位コンパスも描かれてますので、どの部屋が南向きかなど分かり、チョー便利です。
ぜひご活用ください。
管理公社HP以外の情報源は
あるとき一般の不動産情報ネットで調べていたら、清里の森の物件らしい4件の販売中物件がありました。
これがナントこの4件は、清里の森管理公社のHP上では、掲載されていない物件でした。
私は不動産売買の知識はゼロで、不動産業者が売買にどう関与するのかは知りませんでした。
仲介、とか代理とか、違いはよく分かりません。
私自身は今の山小屋は管理公社のHPから調べてそちらへ申し込んで契約して、公社に仲介手数料をお支払いしました。
なんの問題もなくスムーズでした。
しかし、自分の清里の森の建物と賃借権を売る場合に管理公社を通さずに、他の不動産業者に任せることもアリのようです。
オーナーさんがその不動産業者と関係が深いとか、その住宅販売会社で建てたとかがあって、そちらに販売委託をしていると思われます(積水ハウスさんのケースも多いです)。
ネットの不動産情報検索サイトのSUUMOとアットホームで、「清里 中古物件 戸建」 などで検索の結果、見つかりました。
このサイトでもそれをご紹介したかったのですが、無断転載を禁ずる、と書かれていましたので断念しました。興味のある方はご自身で検索してみてはいかがですか。
ここにご参考までに簡単にご紹介します(その当時の情報です)。
980万円 土地 517坪 建物 30坪
1490万円 土地 402坪 建物 40坪
2198万円 土地 364坪 建物 16坪
これらの物件については、情報元は管理公社HPとは違うので、正確な住所・区画や位置は分かりません。
またいつから売りに出たのかも分かりません。価格的には安いものやかなり高額なものもありますが、妥当な金額なのかネットに掲載の写真だけでは判断はできません。
関心がある場合は業者さんに資料請求してみる必要があると思います。
このような管理公社以外の不動産サイトに掲載されている物件についてご質問をいただきましたので別記事として載せました。
販売仲介は管理公社以外だとどうなるのか、興味のある方はクリックしてみてください。→「お問い合わせにお答えします」(結論としては、よくわかりません、素人なものですみません、となっています)
私が探していた頃(2019年春)はもっと多くの物件が販売中になっていました。
ざっと40軒以上はあったと思います。
その後はコロナパンデミックとそれによるリモートワークのせいでしょうか、販売開始と同時にすぐに売却済みとなる物件も多かったようです。
不動産業者の間では、手持ちの物件が切れてしまうという困った事態にもなることもあるようです。
清里の森の物件の販売状況(チラシより、2021/12/29、2023/4/6)
- 清里の森の別荘販売状況が分かりました(2021/12/29記)
久しぶりに東京の自宅に日帰り帰宅をしたところ、留守宅に管理公社さんからの案内が届いていました。
タイトルが『「清里の森」別荘売却をお考えのオーナー様へ!』と書かれたチラシです。
「定住地として、リモートワーク地として、別荘をお探しの方が増えております!」とあります。
やはりそうなのですね。
グラフがありまして、清里の森の別荘購入見学者数と成約数です。
・2019年は見学者約60人、成約10件、この数の中に私の1件も含まれています。
まだコロナはありません。
・2020年ここからコロナが爆発します。見学者約170人、成約約25件、前年比2倍以上ですね。
・2021年まだコロナは続いていますが、見学者約110人、成約23件、これは10月末の数字だそうです。
いやー、私の肌で感じていた状況通りでした。
管理公社がこの時になってこのようなチラシを全オーナーに送ったのは、やはり駒が無くなって来たからでしょう。HP上の販売中の物件はどんどん少なくなり、残るは高額なものや、人気がイマイチのものになって来ているとも思えます。
別荘を利用していないオーナーさんからのご相談を待ってますとのことですが、チラシの効果が出始めたとも聞いています。
(2023/4/6 記)
22年版の新しいチラシをもらいました、管理センターにおいてありました(下に貼付しました)。
数字が更新されています。
・2021年 見学者数 約150人、成約件数23件
・2022年 見学者数 約110人、成約件数18件(2022/10/31現在の数字) - <2022年度「清里の森」別荘のご売却をお考えのオーナー様へ!>

コロナが落ち着いてきたせいでしょうか。
清里の森については以上となります。
ではそれ以外の管理別荘地についてです。
八ヶ岳高原海の口自然郷
参考までにネットで調べることができる近隣の別荘地について、売り出し中の中古別荘を調べてみました。西武系の「海の口自然郷」です。
八ヶ岳東麓の高級別荘地です。
長野県南佐久郡南牧村となります。
ここは、清里よりさらに13kmほど北上して、野辺山駅からは車で15分の地で、200万坪の広大な敷地に1300世帯が入居して、ロッジや音楽堂を備えた高級別荘地です。
開発は古く、最初の分譲は1965年とのことで、約60年も前です。
標高は非常に高く、1375〜1905mあるそうです。これは驚きです。相当寒そうです。
では、自然郷のホームページに掲載されている戸建て別荘を見ていきましょう。(2022/4/28当時)
価格(万円)と敷地面積(坪)ー延床面積(坪) を小数点以下切り捨てで表示しました。
- 850万円 401坪-17坪
- 880 305-19
- 1300 425-21 成約済み
- 1860 525-32
- 2000 634-32
- 2480 434-39
- 2800 610-36
- 2980 316-34 成約済み
- 3400 509-70
- 3800 332-36
- 3800 347-35
- 4750 787-55
- 立派な別荘地ですが、私が思うには夏の避暑地であって、定住にはかなり問題があります。
また中古の物件では築年数の問題もあって選択の幅が限られそうです。
こうしてみると、土地(所有権)の購入代金が含まれていて、しかも敷地面積がみな広い(ざっと見ても400〜500坪が普通)だけあって、かなり高めの価格となっています。
1000万円以下は、床面積が狭めのコンパクトなものとなっています。
ホームページには、土地だけの分譲も掲載されていますが、600万から1130万円で800万円台が中心でした。
また、こちらでは戸建て別荘以外に、集合別荘(いわゆるマンションタイプ)も分譲されていてその情報も掲載されていますが、私の林住のポリシーからは外れるため、この調査では割愛させていただきました。
以上の情報は当該別荘地のホームページより抜粋いたしました。
興味ある方は下記のリンクをクリックして最新の情報をご覧ください。(このページ掲載の情報は2022/4/28当時のものです、上記以外に商談中として価格が表示されていない物件が5軒、成約済みが3軒ありました)
この別荘地は西武(現・株式会社 そごう・西武)が開発したもので管理も行き届いていて全く問題ありません。
八ヶ岳南麓ではないですが、東の麓、長野県南牧村になります。それもだいぶ高地ですね、酸素濃度も低く石油ストーブの燃焼にも影響が出てきそうです。
近所の綿半で販売されている石油ストーブにはみな「使用上限 標高1300m」と書かれた札が貼ってあります。
最寄り駅(小海線野辺山駅)からは遠いですし、車では、長坂インターから40〜45分ぐらいではないでしょうか。買物や日常の暮らしにもかなり車で遠出が必要になりそうです。
立地が、清里の森と比べると、アクセスや不便さ、標高による寒さの点でデメリットが感じられます。
自然環境は素晴らしいと思いますが。
そのせいでしょうか、ホームページのQ&Aによると、定住者は10組ほどとのこと。データが古いのかもしれませんが、別荘地の規模の大きさから考えると、定住者が少なすぎます。移住先としてのポイントが下がってしまいます。
高原の夏の避暑地としての利用をメインにした別荘地に思えますし、二地域居住にも課題が多いと思いました。
ちなみに、こちらでは郵便物と新聞は各戸へは配達はされず、管理事務所に届くとHPには記載されています。夏の避暑だけに使うのなら問題ありませんが、定住した場合はそれでは困ります。
その辺は実際定住者の方たちはどう対応されているのか、今度知人にあったら聞いてみようと思います。
清里の森では、毎日、郵便局の赤いバンやオートバイがやって来ます。
海の口自然郷別荘地のホームページへのリンクを貼りました。
ご自身で「八ヶ岳高原海の口自然郷」をクリックして確認してみて下さい。
自然郷でも4月に入って、物件の動きが出てきましたが、3400万〜4750万という高額物件が多く、私の調査意欲が失せてきまして、申し訳ありませんが、興味のある方は上記のU自然郷のサイトへ移動してください。
東急リゾートタウン蓼科
もうひとつ近隣の他の別荘地を調べてみました。
ちょっと遠いですが、長野県茅野市の東急蓼科のHPを見てみました。(2022/11/15)
清里の森との共通な点は、借地権ということ。
たた、厳密に言えば土地の所有者は茅野市で、それを東急不動産が賃借して、それをさらに別荘利用者に転貸しているので、別荘オーナーは転借権を買う形となる。
所有権ではない点は同じです。
総区画数2570と規模がかなり大きい。
標高は1200〜1600m前後、清里の森より高いエリアが多いです。
気温もこちらよりやや低いようですが、積雪量はほぼ同じ程度のようです。
開発は1980年代でこちらよりやや古い。
スキー場、ゴルフ場も至近。
敷地内に温泉大浴場・室内プールありと設備は充実しています。
これはうらやましいです。
また海ノ口自然郷と同じく戸建て別荘の他にマンションタイプの集合住宅ヴィラも何棟かあるようですが、皆夏の避暑利用の仕様でペアガラスや断熱の造りにはなっていないとのこと。
アクセスは最寄駅・中央本線茅野駅より車で29分、中央道諏訪インターより車で34分・21kmで、清里の森より10数分遠い。
・良い点
管理費が安い。大体年額25万〜30万だが、なんとこれに借地料と水道基本料金にケーブルTVが含まれているそうだ。
これは太っ腹で、またまた羨ましいです。
敷地面積は広い(みなほぼ500坪)
中古の物件価格が格安! (ただし夏仕様)1000万以下の物件は40件、最高額が1880万。
50件の物件中に暖炉のある家1軒のみ。
・高評価の病院が近い(諏訪中央病院が車で15分)。評判の高いスーパーが近い。人気の湖が近い(いずれも清里にはない、これもよだれが出そうです)。
・残念な点
やや遠い、冬は住めない。定住無理。もしくは大幅な断熱リフォームが必須。
ホームページによると、定住者は30世帯ほどとのこと。
以上でした。夏だけの別荘をお探しでしたらお買い得物件多数ですよ。
別荘地以外の物件では、別の問題が・・
不動産屋さんのサイトには多数の別荘物件が見つかりますが、上記のような分譲別荘地以外の物件も当然ですがたくさん掲載されています。
3つの管理別荘地のHPからの情報をお伝えしてきましたが、それ以外で参考までに私が最初に八ヶ岳で別荘を探して現地見学にも行った甲斐大泉の不動産屋さんの情報も見てみました。
さすがに6年前(2019年)に私が見学して、結果的にはお断りした大泉の物件はもう掲載されていません。
私は、あれを買わなくてほんと良かったです。
もしあの時、売主さんから、値引きOKのお返事があったならば、今のこの清里の森の山小屋にはきていなかったのですから、もうこれは神様の巡り合わせとしか思えません。
その時の記事はこちらをご覧ください→「いよいよ現地に」
さて、この不動産屋さんの営業エリアは北杜市と野辺山で、八ヶ岳南麓、私のおすすめエリアです。
ただこちらのサイトで現在掲載中の中古物件はなんと2件だけでした。一応8件掲載されていますが、6件は既に「契約済み」です。残りの2件は1380万円のログハウスと460万円の平屋の1LDKです。
この大泉高原土地をご紹介したのは、社長さんのお人柄に私が惚れ込んでしまったためです。
サイトの物件の個別紹介記事でも「おすすめポイント」として記載されている内容がとても誠実だと感じられます。
売らんかな、ではなくマイナスポイントはそれなりに表現されています。別荘向けです、定住もできます、などの判断もされています。
物件を判断する視点の勉強にもなると思います。お暇なときに一度ご覧になってはいかがでしょうか。
「契約済み」物件も金額は載っていませんが、写真はたくさん掲載されていますし、ポイントの記事を読むのも面白いです。私でも欲しいと思う物件がいっぱいありました。
サイトはこちらです→(有)「大泉高原土地」
田舎移住のあるある話
さて、(管理別荘地以外の)個別の物件を見る場合に注意したいのは、近隣(住民)の方々との関係です。
以前ご紹介したように、ゴミ処理や除雪、上下水道などの問題も確認が重要ですが、管理別荘地以外の土地に建っている別荘であれば、入居後はその地域で暮らしている人々との共生が必須となります。
既存の濃密なコミュニティに突然一人(か二人)で入り込むわけです。
その心構えがきちんとできていないと、ゴミ出しや学校の問題、近所付き合いなどで、別荘移住の悲惨な結末(ネットで「アルアル」と言われていますね)となることもあるようです。
ある程度の若さと根性と柔軟性が無いと難しいようです。
この問題については、北杜市に8年間、古民家に移住した、登山漫画家の鈴木みきさんのコミックエッセイがとても参考になると思いました。
当サイトの別の記事でご紹介していますのでご覧下さい。
→ <鈴木みきさんの漫画?移住案内のご紹介です>
・また、この記事の一番最後に、田舎移住して4年の東洋経済ライターのあるある話(東洋経済ONLINE)のリンクが貼ってあります。よろしければどうぞ最後までお付き合いください。
管理別荘地内で暮らす場合ならば
この場合は人間関係の煩わしさはありません
近隣は同じ別荘族、もしくは移住による定住者となります。
そこでの人間関係は、確かに希薄です。
顔をあわす機会も滅多にない。煩わしさは全くないでしょう。
人付き合いの苦手な人には申し分ありません。
一人静かに誰とも顔を合わせずに暮らせます。
でも進んで輪を広げることもできます
しかしそこから自分から進んで新しい人間関係を築こうとするなら、それは出来ると思います。
散歩の時に挨拶を交わす、時にはお茶を誘ったりする、近所のレストランで一緒に食事をする、など犬を飼っているならもっと簡単にいぬ友が出来ちゃいます。
人の輪を拡げて行こうとする気持ちがあれば別荘地でも十分可能です。
私のご近所の先輩のネットワークはものすごい人脈になっています。
私はまだ5年ちょいの新入りですので、そこまでのネットワークはできていませんが、ご近所の皆様とは仲良くさせていただいています。
この歳になってあたらしい友人ができるなんて素敵だと思います。
いろいろためになるお話を伺ったり、美味しいお店を教えてもらったりしております。
また地域のコミュニティ(別荘地の自治会や趣味のサークル)にも参加するのもいいと思います。
いろいろなイベントもあって交流の輪が広がります。
他人との関わりが煩わしいと思う方も、
いろんな人と一緒にいるのが好きで楽しいと思う方も、
林住期年代の皆様には、清里の森のような管理別荘地の物件を私はお勧め致します。
<ご参考までに> 「あるある」問題の実例です。
<2023/2/21:「池田暮らしの七か条」>
移住問題 地元民との共存は?
福井県池田町では1月の町の広報誌に次のような「池田暮らしの七か条」が掲載され話題になっていると東洋経済オンラインが2023/2/19に報じています。
七か条とは「(都会からの)移住者(筆者補足)」が「池田町に暮らし続けて頂くための心得や条件」なのだそうです。
作成者は池田町区長会。町のホームページにも乗っています。
その発端の画面を貼り付けてみました。
池田町ホームページ(画像)です

これもブログの読み込みスピードを遅くしないための画像データのサイズダウンの結果です。m(_ _)m
下に町のホームページのリンクを貼ってあります。
内容については下の東洋経済の記事か福井新聞の記事から確認していただければと思います。
これについては、当時の岡田地方創生担当大臣が2月10日の記者会見で
「一般論だが、地元住民と移住者が互いの価値観を理解して良好な信頼関係を築き、ともに地域活性化に取り組むことを期待している」
福井新聞 2023/2/10
と述べるなど、小さな町の広報誌からちょっとした問題に発展しています。
これは広報誌の反響を伝えた福井新聞(2月8日、9日)


とても見るのが不快になるものなので、私、ブログ管理人が塗りつぶさせていただきました。m(_ _)m
さて、物議を醸し出した文言・表現は記事に抜粋されていますが、七ヶ条全文は下の池田町HPよりご覧ください。
→池田町HP(池田暮らしの七か条)PDF
また先に挙げた東洋経済の記事は、3年前に湘南から三重県の山村に移住したジャーナリストがこの騒動から感じたことを書いているのでよろしければご参考までに読んでみてはいかがでしょうか。
先にご紹介した登山漫画家鈴木みき氏の著作とも合い通ずることもあるようです。
→東洋経済ONLINE(2023年2月19日)「4年目の移住者語る「田舎のルール」に今感じること(池滝和秀)
以上
(了)
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